2ntブログ
M女性がSMを楽しみたい、もっとその世界を知りたいと思っても、なかなかその一歩を踏み出すことは難しいのではないでしょうか? そんな貴女のためのコミュニケーションブログです。

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麻美の思い出 満足しないことの満足感
ちょっといろいろあって、麻美のことを思い出すきっかけがあった。ある女性から自分が相手を満足させているのか、不安だと相談を受けたときだった。相手の気持ちに応えられない不安、みんなにはありますか?
そのとき、麻美のことを思い出し、麻美とのことを彼女に語りました。その語りをブログ用に編集し直したのでアップします。

どんなカップルにだって欲望の強さや性的な嗜好の違いはあります。そんなことは当たり前です。もし二人の間で嗜好がぴったりくるカップルがいたとしても、それでもタイミングやそのときのライフステージや個々の状況でズレは出てくる。以前ブログにも書きましたが、奥さんだった麻美と僕の間にもそういうズレはありました。。麻美はぼくのS性に比較すればもっとずっと強いM性を持っていました。僕のS性はそんなに強くないし、加虐性もそんなに強くない。麻美はこれで満足しているんだろうか? ずっとそう考えて不安な時期もありました。なにかのきっかけのときに僕は麻美にそのことを訊いたことがあります。

「麻美はもっと強く被虐性を満たしたいって思わないの?」

僕がそう尋ねると

「100%満足しなくても10%満足できればそれで十分幸せよ」

ちょっと優等生的な答えが返ってきました。

「僕は麻美を100%満足させたい」

というと彼女はいったのです。

「それじゃ私は幸せになれないかも…。満足していないっていう状態があるから満足できたときにより幸せな気持ちになれるって思うの。私も尚人様を100%させたいって思う。でも満たせないときもあると思う。仕事や生理や体調や…。でもだから満足してもらえたときは嬉しいし、自分も同じ、尚人様だって忙しい時や疲れているときはあるでしょ? 今日はゆっくりしたいっていうときも…。私も今日はゆっくりしたいっていうときもあるけど、それがかならずふたり一緒に訪れるとは限らない。そうやって満たされない時があるから満たされたときは幸せなんだと思う。そして私たちはこのことをとっても深く理解していて共有しあっている。それもとても幸せなことじゃない? お互いの相手への想いはわかりあっている、通じ合っている幸せ。それで十分。それに尚人様はいつでもそうやってちゃんと言葉にしてくれる。これだって普段、尚人様が言っていることなのよ。自分のことだからそうやって自分を追い込むけど、私も同じ気持ちなのよ。」

「そっかぁ満たされないことっていうのは満たされたときの喜びを大きく実感できてより幸せを感じられるってことなのか。M的な発想だけどけっこう真理かもなぁ」

と僕はそれ以降、お互いの欲望がすれ違うことを怖がらなくなりました。
SM嗜好を抱えたカップルに限らない話だと思いますが、こんなふうに考えられてコミュニケーションをとれる関係を築ける人は幸せだと思います。

CASE5 虐待という名の揺り籠 Rという女
ひさしぶりに、ある女性の話をしよう。まあ、ここではRとしておこうか…。
Rは幼いころから虐待を受けていた。ことあるごとにお前は悪い子だ。ダメな子だと親に刷り込まれ、同時に折檻を受けていた。その折檻は多くの場合、なじられながらお尻を強く叩かれること。そのときにおしっこやうんちを漏らしても、折檻は続いた。 彼女は18歳のバージンだと名乗った…。

顔文字の功罪
しばらくブログを休んでいたのは、自分の活動が新月というSMサイトにシフトしてしまって、なかなか落ち着いて文章を書くことが出来なくなったからだが、それでもここを訪れる人は今でもいるらしく、新月の2SHOTに訪ねてきてくれる人も多い。

せっかくなので新月での出来事や、そこで考えたことなどもここでちょっと語ってみようかなと思う。
まずは、テキストコミュニケーションについて。

今回は顔文字。

パソコン通信が誕生するまで、チャットのようなテキストによるリアルタイムの会話というのは、聾唖者でもないかぎりは文化として存在しなかった。この歴史の浅いテキストコミュニケーションスタイルの中で、テキストによる会話の不完全さを補うために自然発生的に誕生した顔文字が、パソコン通信などを駆使するデジタルコミュニケーターの先駆者達によってどんどん発達し、ある種のエネルギーを持っていた時代があった。

それは、言葉だけでは伝えにくい己の感情の動きや、言葉のニュアンス、自分の発言のスタンス、言い訳、照れや恥じらい…、それをなんとか相手に伝えようする意志の表れであった。これらは通常のコミュニケーションでは表情や発声によって伝わっていたそういったものが伝わらないことへの怖れからくるものだと言っていい。その不安を顔文字は補ってくれた。

それから数十年、インターネットによって一般化したテキストコミュニケーションのなかで、この顔文字文化は、模倣され、拡散、そして大衆化し、さらにバリエーションを増やしていった。携帯電話やスマホの絵文字、インスタントメッセンジャーなどによるスタンプ…、これらはもはや、ニュアンスを伝えるための意思表示というよりはデコレーションとして、ある種、自分というキャラクターのアピールになってきている。それとともに様相はすでに大衆化から形式化に移り、形骸化しつつある。

あからさまに使い過ぎで、意味不明の顔文字が逆に、その言葉に秘められている意志やニュアンスを曖昧にし、当初、自分の気持ちをなんとか伝えようとしていた先駆者たちの精神はないがしろにされている。例えそれが無意識、無自覚だったとしても、そこには「自分は顔文字を使ってニュアンス込みで発言したのだから、受け取る側がどう受け取るかはそっちの問題。わたしはそんなつもりでいったつもりはない!」という投げやりで雑なコミュニケーション意識が垣間見え、“免罪符”にさえされているような気がする。そうやって文章の読み書きができない人、コミュニケーションスキルの低い人がどんどん増えていく。

一般の人の言葉、文章に対する意識の低さを痛感し、自分のやってきたことの意味を問い直す、今日このごろ…。これが歳をとったということか…。時代についていけていないのは僕のほうなのか…。

まあ、そんなことを考える今日このごろ… 良かったら新月を訪ねに来てくださいね。
http://newmoon.atumari.net/moon/index.html  


とりあえず…の悲劇
「とりあえず…ビール!」というオーダーの仕方が存在するように、ものすごくビールが好きでなによりも求めているのがビールというわけでもないのに、まあ「とりあえず… 」ってことで、ビールで良しとする。そして、酒を飲みたいという欲求をとりあえず満たした後に、本来の自分の求めている明確な欲求のために動き出す。

SMを巡る、いやSMのパートナー探しを巡るネットの状況においても、多くの人が無意識に、お相手の選択で「とりあえず…」という気持ちを隠し持つ。相手に対してはもちろん、自分に対しても、それを隠しながら。

ビールと同じで、それだけSMを渇望しているなら、とりあえずのお相手でも十分気持ちも身体も満たされる。でも「とりあえず…ビール」だから最後までビールを飲み続けることは出来ない。それがビールだったら後ろめたさは感じないで済むものの、相手は人間、そこにいろんなドラマが生まれ、そして多くの場合は悲劇となる。

SMという名の迷いの森
こんにちは ひさしぶり…。
たまにしか書かないブログを言い訳や近況で埋めるのもいやだけど、
このサイトで体系的に何かを書き残したいという手間のかかる作業は滞っていても
日々、自分の心の中には何かが起こり続けているわけで、ブログの趣旨とはちょっと違うが、今日はそんなことを書かせていただく。

また、日を改めて、この話を、その体系の中に組み込みたいと思うがそれがいつになるかわからない。たまには思った日にそれを書きつづってみようと思う。


物書き、深夜の弁明
いやぁ~。ご無沙汰です。
今回、新カテゴリー「新月狂詩曲」をスタートする前のエントリーは3/28「ダダの金槌 ~SM観の破壊の果て~」ですから、すでに半年近くブログの更新ができないでいました。
理由は、別に飽きちゃったからとかではなく、単に自分の納得のいくクオリティで、文章を書くことが出来なかったら…。なのですが、その原因は多岐にわたります。

新月狂詩曲 第01回 新月誕生
新カテゴリーのスタートです。ここと連動した「SMコミュニティサイト新月」での出来事を管理者の視点で、記録していきます。第01回の今回は、その誕生について、半年前のことを振り返っていきます。

1 十六夜のドメイン失効騒動

2012年の2月、このブログでも何度かエントリーをしているように、十六夜が閉鎖された。十六夜のドメインが失効して停止したのだ。十六夜を舞台に、2SHOTでM女性とのコミュニケーションをとり、フィールドワークをしていた僕にとって、これは由々しき事態だった。目標を100人に設定して、M女性の気質を分析したいと思っていた僕にとって、十六夜は大事な場所になっていた。十六夜に通い始めて一月半まだ40人ぐらいと話しただけで、目標の半分にも達していなかった。

なんとか活動の場を確保するために、他のSM系のチャットやコミュニティを探しまくったが、あまり盛況なところはなく、あっても十六夜のように、気軽に誰もが入っていける雰囲気ではなかった。


ダダの金槌 ~SM観の破壊の果て~
「俺にとって、Sであることは生き方だ。SMは生き方だ。そう結論した」

新月のパーティチャットの中で、伊達君は言った。彼は新月で知り合った40代の男性で親しくさせて貰っている。

(まぶしいなぁ…)

僕は、彼の若さをバカにするわけでもなく、そう言い切ることができる彼がうらやましかった。彼はいい奴。M女性たちの信頼も厚い男…、ストイックなまでにSとしての生き方を追求する、そう…“漢”と書いて“おとこ”と読む…そんなタイプだ。

彼が冒頭の言葉を語ったのは、それまで何日か、けっこうな時間、彼とSM論を語り合っていたとき、その多様性や差異をお互いに認めつつも、自己言及するとしたら、という文脈で出てきた言葉だった。

CASE4-2 迷いの森の贖罪のマリア 聖子の場合  

言葉を探していた。ずっと考えていた。何を彼女に伝えられるか…。彼女はまたきっとやってくる…。何も根拠はなかったけれど、そのことに疑いはなかった。もし次に話ができるなら、そのとき僕は彼女の抱えているMとしての哀しさをどうにかしてあげたかった。そんな力が自分にあると思っていた訳じゃないけれど…。

自分が誰に対してでも、何かができるなんてことを、いつも考えているわけではない。彼女の抱えている哀しさや、そしてその元となる境遇、状況すべてが自分の手に余るものだと感じていた。

昨日のことを振り返りながら、それでも僕は彼女に伝える言葉を探していた…。

前回、「CASE4-1 ペルソナを打ち砕く露出願望の歌姫 聖子の場合」の冒頭で、今回はいつもと違うと書いた割に意外と、普段と変わらない構成で原稿が仕上がった。でもそれは思っていた以上に文章量が増えてしまったせいで、実はこの後編にこそ、いつもと違う部分が集中してしまっている。前回は彼女のMとしての告白を中心にその心情を書き綴ってきたが、別に後編に新しい事実や衝撃的告白が加わっているわけではない。後編はどちらかというと彼女の問題と言うよりは、それに関わってしまった僕の問題。その後の彼女との交流の中で僕が何を想い考え何を彼女に伝えたか…いや、何を伝えられなかったか、それが中心となっている。ごめん、どんなに期待されてもそんなおもしろいもんじゃない(笑)。


CASE4-1 ペルソナを打ち砕く露出願望の歌姫 聖子の場合

今回の「ネットで出会ったM達の横顔」は、いままでのものとちょっと違う。基本、このカテゴリーでは、「1.はじめに…このカテゴリーの趣旨と説明」に書いたように、Mであることに悩み打ち明けられずにいる女性達のケーススタディになるように僕こと尚人とネットを通して出会ったM女性とのやりとりをできるだけ、ありのままに書いていくことを目的としている。でも今回は、どちらかというと、この交流で僕が感じた“想い”がその中心になる。今後こういうケースは増えていくかもしれない。なぜなら僕は惚れっぽいので、どうしても彼女達をフィールドワークの対象者と割り切ることが出来ずに、彼女達に惹かれてしまうから。もうかれこれ50人ぐらいの女性とこの2ヶ月半、話をしてきたが、すでに3,4人には強い恋心を抱いてしまった。最初はこのカテゴリーで一番初めに紹介した“ゆきこさん”。そして今回惚れてしまったのも、また露出願望の女性だ。これって偶然だろうか? まあそんなひとりの女性への僕の淡い想いを綴っていく…。



M女性の想いの発露先…について
●りんこさんのコメントへの返信に代えて…

「3月になっちゃった…」のコメント欄にりんこさんが書いてくれたものを読んで、返信ではなく、ちょっと新たに記事を起こしてみようかと思います。

…それにしても、なぜ? 

あんまり“拍手”ってよくわからないシステムと思いつつも、たった一日で7人もの方が拍手をクリックしてくれました。人気ブログならいざ知らず、僕のブログでこういうのは異例中の異例。人気あるなぁ・・・と思う「麻美篇・最終章ピアス」ですら、こんなに拍手はされてませんからね。ありがとうございます…という気持ちはもちろんあるのですが、なぜこの記事にそんな集中して拍手が集まるのか・・・ちょっと不思議になりました。SMとはまったく無関係だし。僕が思っている以上に、みんな文章とか言葉というものに興味を持ち、テキストを作っていくことに日々悩んでいるということなんでしょうか? それとも単に「ブログの記事ちゃんと書きます」という宣言に対して、「そうだそうだ! 早く書け!」ということなのか…(笑)。

3月になっちゃった…
おひさしぶりです。
ちっともブログの原稿をアップしない尚人です。

2月は気がつくと7本ですね。まあ、十六夜のドメイン切れ騒動、先走った新サイト「新月」立ち上げ、いつの間にか、パーティチャットサイトになりつつある「新月」での本業ホストも顔負けの女性客へのホストとしての毎夕、毎晩、毎深夜のお勤め…、枕営業(あっこれはないか…)。正直、原稿書く暇、全くありませんでした。2月は本当にバタバタしてました。そうそう、リアル生活での仕事も復活し、相変わらずの事務所生活。家には4日もいなかった。
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