前回、麻美と結婚することを決意し、ふたりでタクシーに乗ったところまで話しました。
その続きです。
■ホテルチェックイン
一般的にはふたりで結婚の約束をした直後というのは、どういうものなんでしょうね。甘いムードで言葉少なく寄り添って幸せを噛み締める…そんな感じでしょうか? 僕の場合はこんなでした。
このまま、ホテルに着くまでなにもしないで、隣で幸せそうに両腕を絡ませた麻美と寄り添ったまま、ぬくもりを感じていようか? それとも、10分もしないうちにホテルについてしまうけど、ここで何か仕掛けるか…。麻美のヴァギナにでも指を入れてしまおうか? あるいは僕の股間でも触らせてみようか? さてどうしよう……。
僕は、結局、麻美に何度かキスをして、幸せそうな麻美をそのままにしておきました。この辺がヘタレSなのかもしれないと思わなくもないのですが、まあ、しょうがありません。別にSMだけが人生のすべてじゃないんだから。
そんな僕のどうしようもない思惑をなんの疑いもなく、ただただ幸せそうに寄り添っている麻美を見ていると、いじらしくて、愛しくて、自分の黒い欲望は、幸せな色へと塗り替えられてしまうわけです。そんな瞬間(とき)も人生にはあるのです。
その続きです。
■ホテルチェックイン
一般的にはふたりで結婚の約束をした直後というのは、どういうものなんでしょうね。甘いムードで言葉少なく寄り添って幸せを噛み締める…そんな感じでしょうか? 僕の場合はこんなでした。
このまま、ホテルに着くまでなにもしないで、隣で幸せそうに両腕を絡ませた麻美と寄り添ったまま、ぬくもりを感じていようか? それとも、10分もしないうちにホテルについてしまうけど、ここで何か仕掛けるか…。麻美のヴァギナにでも指を入れてしまおうか? あるいは僕の股間でも触らせてみようか? さてどうしよう……。
僕は、結局、麻美に何度かキスをして、幸せそうな麻美をそのままにしておきました。この辺がヘタレSなのかもしれないと思わなくもないのですが、まあ、しょうがありません。別にSMだけが人生のすべてじゃないんだから。
そんな僕のどうしようもない思惑をなんの疑いもなく、ただただ幸せそうに寄り添っている麻美を見ていると、いじらしくて、愛しくて、自分の黒い欲望は、幸せな色へと塗り替えられてしまうわけです。そんな瞬間(とき)も人生にはあるのです。
タクシーがホテルに到着し、チェックインのためにフロントへ向かいます。アメリカだったら、チェックインで断られることになったでしょうね。どう見ても僕の隣にいるのは、プロの女性です(笑)。彼女たちは一流ホテルには通常は入れません。ですが日本はそういうところがまだまだ甘いというか、寛容です。
このときの彼女の格好は、ラメで光沢のある真っ赤なホルターネックのノースリーブで胸元は大きく開いて谷間が見えている上に、乳首の隆起がハッキリとわかる状態で、下はガンメタリックのマイクロミニ。さすがにフロントを通るときだけ、黒のスーツのジャケットを肩に掛けさせましたが、腕を通すことは許しませんでした。
部屋に向かうために乗ったエレベーターの中で、これまでのイチャイチャ恋人モードから、僕はSのモードに切り替えた。僕は彼女にスカートを捲り上げ、彼女のヴァギナにいきなり指をいれてかき回しました。
「ああ… 尚人様… 待って、待って、待ってください!」
「麻美は僕の奴隷だろ? 俺は今、オマエを自由にしたい。もし人が乗ってきたら、麻美が状況を説明しろ!」
と僕は強い口調で言い放ちました。すると
「ハイ。麻美は尚人様の奴隷です。どうぞ自由に麻美の身体を弄(もてあそ)んでください。それが麻美の幸せです。人が乗ってきたら、私は尚人様の奴隷なので、今、オマンコいじられて感じているところですっていいます!! ああああ」
と、麻美もすぐに自分の中のスイッチを入れ替えた。しかし運良く(?)、泊まる部屋のある階までエレベーターはノンストップで到着しました。
■鏡の前で
部屋に入ると、僕はすぐに彼女を洗面所の大きな鏡の前に前かがみで立たせたまま、尻を突き出させました。なにも脱がさず、卑猥で下品なパンティをずらして、そのまま自分のモノを取り出してバックから貫き、激しく動かしました。
「あああああ 尚人様ぁ~ うれしい もっと私を犯してください… おっきい… すごい おっきい!」
……えっとですね(照笑)、
どうでもいいことですが、自分で書いてて照れくさいですね。でもよく言われます。AVとか見て比較して、そうでもないと自分では思うんですが、大きいそうです(超照)。プロのM女性とかにも言われましたけど、それはあんまり信じてません。営業トークだと思うので。なのであんまり気にせず続きをどうぞ(笑)。
「鏡を見ろ! なにが写ってる?」
「恥かしい、いやぁ~ 見れない…」
「ダメだ! 命令だ! じゃなきゃやめるぞ!」
「ハイ、鏡に写っているものを言います。だからやめないで!ああ…ください。すごい、あああ、いやらしい、いやらしい服を着てる… 私じゃないみたい。麻美はこんないやらしい格好でここまで来たの・・? 恥かしい! あああ感じる… こんなの初めて…」
「ダメだ! もっとちゃんと見るんだ!」
「ハイ…、尚人様…。ああ尚人様の奴隷が写ってます! すごいいやらしい服を着た奴隷が写ってます。すごい化粧も濃い… ダメ 見せられない! こんな顔、誰にも見せられない!」
「俺はそういう麻美が好きなんだ! 見たいんだ!」
「ハイ、ありがとうございます! ああ、すごいいやらしい顔してる! 私なの? ほんとに私なの? すごいいやらしい格好をしたいやらしい奴隷が、オマンコにご主人様のオチンチン入れられて悦んでるのが写ってます! ご主人様~ 麻美、奴隷になりました。すごいいやらしい顔のいやらしい服着た奴隷です!! ご主人様に淫乱な肉奴隷にされちゃいましたぁ~ 幸せです!!」
「オマエの幸せなんか関係ないだろ!? 俺が満足するかどうかだけ考えろ!」
「あああああ ハイ、そうです 麻美は道具です。ご主人様を満足させるためのいやらしい道具です!! どうぞ使ってください。 私のオマンコ、使って気持ちよくなってください!あああああああああ」
「いいぞ! それでこそ俺の奴隷だ! 麻美、偉いぞ、すごく使い心地のいい道具だ。この道具気に入った!」
「ハイ、ありがとうございます! ああああああ~」
…コホン。失礼しました。
よくよく考えてみれば、ここまで麻美は自分がどんな格好をして、どんなメイクでここまで来たか、あまり意識せずにいられたわけです。服を着たときは確かに恥かしかったでしょうが、そういう時はたぶん、あまりそれを意識しないように、ちゃんと見なかったでしょうし、メイクもするときは、しっかり意識しながらしたでしょうが、あまり、そういう濃いメイクの自分を見ることはしたくないでしょう。街を一人で歩いているときは、たぶん周りはみんな彼女に注目したでしょうし、マジマジと見る男の視線も感じていたに違いないのですが、僕と合流してからは、ある意味、僕が守っているのである程度は安心していられるわけです。
なので僕は、ここで鏡の前で、彼女に立たせたまま彼女に自分の今の状態をしっかりと見せつけることで強烈に自分の変化を意識させたのです。そして立ったままバックで挿入して快感を与えることで、その変化を身体に肯定的に覚えこませるのです。こうすることで、自分が恥かしいと思えるくらい派手なメイクと服を着た状態のその羞恥心と、支配的に身体や性器を扱われ、従属する喜びと快楽がリンクしていく訳で、いわゆるパブロフの犬の原理と同じですね。これは羞恥プレイが好きな女性やちょっと変身願望を持っている女性などの調教には有効だと僕は考えています。こういうことを繰り返していくと、自然とメイクや服も自分から進んで相手が喜ぶものを選ぶようになり、そのこと自体が快感になっていき、羞恥心すらも快楽になっていくわけです。
もちろん、最後に僕が
「オマエの幸せなんか関係ないだろ!? 俺が満足するかどうかだけ考えろ!」
と言ったように、「それを相手のためにしているんだ、そしてそれが自分の幸せなんだ」ということをしっかり認識させることも大事です。なので僕がそれを望み、喜んでいるということも伝えなければなりません。ちなみにこの僕の台詞は本心じゃありません(笑)。僕は結構、彼女が幸せを感じてくれて、うれしいし、この台詞自体も彼女の“貶められたい!”という願望を満たすために敢えて言っている台詞です。
まあ、これでは、なんか初心者Sへの講座みたいですね。初心者M女性の皆さんには、まあSの心理や心意気を感じていただいて、M女性としての感性を培っていくために理解してもらえれば幸いです(照笑)。
ちょっと濡れ場の実況を書き起こして、自分でも照れてしまったので、堅苦しい(?)あるいは見苦しい解説を挟んでみました(笑)。
まあこうやって思い返してみると、昔、付き合いのあったSMクラブの女王様をやっている女性と飲んだ時のことを思い出します。彼女がプロだからかもしれませんが、さまざまなM男の欲求に応える彼女たちの話を聞いて僕は彼女に言いました。
「SMのSっていうのは、sadismっていうより、半分はserviceのSだな」
彼女をこれを聞いて笑いながら大きく頷いてくれました。このあたりのことはまたいずれ、別のエントリー「SMのフィクション性 妄想とリアルの狭間」で語ってみたいと思います。
■麻美が求めていたもの
話をホテルに戻します。彼女はこのあたりで、10分ぐらいだったでしょうか、もうグッタリしてしまい、立っていられなくなってしまったので、僕は挿入を中断して、彼女を抱きかかえベッドへ運びました。考えてみればもう3時間近く、前戯を受けていたわけで、やっと挿入ですから、これまでに経験したことのないエクスタシーを感じたわけで無理もないかもしれません。
彼女を横にして、その隣で横になると彼女は僕に抱きついて、泣いています。僕はその理由をなんとなくわかったような気がしたので、ここはいったん、モードをSから恋人モードへ切り替えました。
「どうしたの?」
彼女はなにも応えず、顔を僕の胸に擦り付けながら、首を横に振ります。
「恥かしかった? 怖かったのかな? ちょっと乱暴すぎた?」
違うと解ってて、敢えてやさしく尋ねます(笑)。また彼女は何も応えないまま、強く抱きついて首を横に振ります。もう可愛くてしょうがありません。いじらしくて愛しくて、でもちょっと苛めたくなります。
「せっかく麻美とこうして気持ちを確認しあって付き合うことができたのに、酷い扱いして乱暴にしちゃったね? ごめんね。もうしないよ」
ここまで勘違いされたら、さすがに麻美も口を割らずにはいられません。顔を胸に押し付けたまま、消え入りそうな小さな声で答えます。
「イヤッ違うの…。………イっちゃったの…」
「そうなの? なのになぜ泣いてるの?」
解りきったことを敢えて聞きます。といってもこれは、別に意地悪なわけではなく、彼女も僕にその思いを伝えたいに違いないという確信のもとにですが…。
「うれしくて…、すごく幸せで…、ずっと麻美の求めいてたものが、ちゃんとここにあったって…。ううん、違う、私が本当に求めていたものはこれだったんだって…、尚人様のところに本当に求めていたものがあったの…。それが尚人様のところだったのが余計にうれしいの…。ずっとこんな自分、おかしいんだ、もう忘れなきゃって… でも忘れられなくて小説(たぶんSM小説のこと)とか読んで…イヤ、言えない…」
なるほどなぁ…と思いました。ここまでの間に得た彼女の情報と照らし合わせて、彼女が何を求めていたか、解ったような気がしました。この彼女の言葉では、読者の方々にはわかりにくいかもしれませんので、ちょっと長くなりますが僕なりの解釈をしてみます。
■M女麻美の自分史
以前に簡単なプロフィールを紹介しましたが、麻美は裕福な家庭で生まれて育ち、容姿にも恵まれ、まわりからチヤホヤされて育ちました。親から怒られたこともほとんどないそうです。当然、男にもモテたでしょう。学校でも優等生、成績も良く、先生の憶えもめでたかったわけです。
こういう女の子は、一般的には、わがままで人の気持ちの解らない傲慢な性格になると思われがちですが実際は違います。まあ今で言えば、ちょっと前までテレビで活躍していたあの西川史子女医の傲慢で高飛車なキャラクターのイメージですね(あくまでもあれはテレビ的に作られたキャラで実際の西川史子さんは違うようですが)。
でも実際はそうなってしまうのは大抵、頭の悪い女性(失礼!)で、普通の教育を受け、道徳心を身につけ倫理感もあれば、あんな風にはなりません。麻美の場合も当然そうでした。彼女の場合は、もともと内省的な性格もあったため、その恵まれた環境や容姿などに逆にコンプレックスさえ懐(いだ)いていました。
普通の人間からしてみれば、なんて贅沢なコンプレックスだ!と呆れてしまいますが、まあそこは抑えましょう(笑)。
「本当の自分はまわりが思っているような人間じゃない」
「もっとちゃんと私の中身を見て欲しい」
など思春期以降ずっと思っていたに違いありません。それに加えて、こういう女の子ですから、同性からは妬まれます。たぶんイジメとかもあったと思います(このあとすぐに麻美の告白を聞き知ることになるのですが、やっぱりイジメ中学時代に少しあったそうです)。
「私はダメな人間、もっとちゃんと叱って欲しい」
という内省的な部分と
「もっとがんばってみんなにちゃんと本当の私をわかってもらいたい」
という努力家の部分が段々と乖離して、彼女の中に二面性が生まれていくことは、容易に想像がつきました。まあ僕も自分の二面性についてこのころすでに10年以上考察を続けてましたからね。そんな彼女の中に後にM性の開花へと繋がる苗床が育っていったに違いありません。
そして彼女は女子大へ進み、自分をチヤホヤしてくれる男性とちょっとつきあってみましたが、あまり魅力を感じることもなく学生時代を終え、秘書として就職しました。考えてみれば秘書という仕事は彼女にとって天職でした。ずっとチヤホヤされている自分が嫌いで、誰かに仕えたいという思いを結果的に仕事にしたわけです。もちろん、秘書をやっている女性が全員M性を内包しているなどというAV幻想のようなことを考えてはいないですが、彼女の場合には当てはまったようです。
そしてその入社1年目、ついに彼女は自分のM性を自覚します。男性社員に八つ当たりされ責任を糾弾され、思いっきり口汚く罵られます。そして男は彼女を突き飛ばし、襲い掛かろうとしたそうです。もちろん会社内ですので、周りの人間にその男は取り押さえられ処罰されるのですが、彼女はその時、ハッキリと
「もっと罵られたい、私のことを貶めてほしい、乱暴にされたい」
と思っている自分を知ったのです。そして彼女はそれがSMにおけるMなのだと理解し、その後、SMの雑誌や小説を読み漁ります。3年間で100冊以上読んだそうです。そしてオナニーに耽る、でも罪悪感が強くてイクところまで続けられない。その繰り返し。
それじゃいけないと、合コンで知り合った男性と2年前に付き合い始め、初めて男に抱かれたそうです。彼は真面目で上昇志向も強い官僚で、いずれ結婚するつもりだと言ってくれたが、抱かれてもなんの満足感も得られない。麻美はいわゆるマグロになってしまうらしい。なのでどうしても自分の妄想をかきたてるためにSM小説を読みふける。忙しい彼とは連絡は密にしあっているが、実際に逢えるのは2,3週間に一度。それが月1回になり…。
そんなときに僕と出会った。
さて、すこし話を戻しましょう。
彼女は言ってくれました。
「うれしくて…、すごく幸せで…、ずっと麻美の求めいてたものが、ちゃんとここにあったって…。ううん、違う、私が本当に求めていたものはこれだったんだって…、尚人様のところに本当に求めていたものがあったの…。それが尚人様のところだったのが余計にうれしいの…。ずっとこんな自分、おかしいんだ、もう忘れなきゃって… でも忘れられなくて小説(たぶんSM小説のこと)とか読んで…イヤ、言えない…」
この言葉を聞いて、僕がなるほどなぁ…と思ったのは、彼女の妄想とそれを形作るSM小説のスタイルにあります。SM小説は、S性のある男性をターゲットにしたものが、約9割。残りはM男のためのもので、女性のための小説はほとんどありません。そしてこの9割のものの、ほぼすべてが強姦から始まるピカレスク色の強いものです。男女の恋愛関係から始まるSM小説なんてものはありません。無理矢理、女をモノにしてMに仕立てていくことこそ、SM小説(ポルノ)の醍醐味です。実体験をともなっていないほとんど無知な麻美のような初心者がこれを読むと、「自分にはレイプ願望がある」と思います。無理矢理、男に犯されてMになっていくことに惹かれます。 当然です。そういう小説ばかりなんですから。だから彼女にとって、「ずっと麻美の求めいてたもの」というのは、まさにそういう強引で強制的な関係です。
でも僕が彼女に与えたのはそれとは違います。
「私が本当に求めていたものはこれだったんだ」
というこの言葉の意味は、たぶん男に一方的に暴力的に貶められたり、罵倒されることではなく、そういう自分の被虐願望を理解した上で、それ以外の自分もすべて受け止め愛してもらうこと、その上で自分を支配し、従属する喜びを与えてもらうこと、ということだと僕は理解しました。
僕自身の口からいうと気恥ずかしいですが、確かに僕はそういう男だと自負していますし、麻美に対する感情もそれにほぼ近いものでした。僕にとってはSMはコミュニケーションですから、一方的な支配では、まったく満足できません。
麻美はこの後、このことを麻美の言葉で僕に告白していきます。これ以上はちょっと自分の口から言うのは恥かしいので、この後のふたりの会話? プレイ?の中で、彼女の言葉をそのまま書いていきます。
■強制告白プレイ
「オナニーばっかりしてたんでしょ?」
「イヤン…聞かないで… お願い 許して…」
甘ったれたかわいい声! ここで命令したら、それでも麻美はいろいろ白状したに違いありません。でもちょっと趣向を変えてみようと思いました。
「イヤなら いいや… でもそのかわり、もっと麻美がいろいろ素直に喋れるようにしてあげる」
と僕はもったいぶって言いました。そしてカバンから、首輪とロープ、手錠を取り出しました。
「これから僕が麻美にいろいろすると、どうしてだか麻美はどんどんいろんなこと喋りたくなってくるよ。僕に聞いて欲しくなったら、ちゃんと「聞いてください」ってお願いするんだよ。もしそうならなかったら、別に黙っててもいいから(笑)」
ホテルのベッドルームには大きなドレッサーがついていました。その上には、幅80cm高さ60cmぐらいの鏡があったので、その鏡だけを強引に取り外し、ベッドの近くにソファーを移動して、横に倒し、縦長にして据えました。そして麻美にその前に座らせて、彼女の全身が鏡に写るようにします。
ぼくはその麻美の後ろに回り、背中から抱きついて胸をやさしく揉みながら、首と耳にキスをしました。
「ああ~ 尚人様… なにをするの?」
「麻美は黙って鏡を見ているんだよ」
「…ハイ」
「まず、首輪をしようね。僕のかわいい恋人のために…」
「ああ~ うれしい 麻美、かわいい恋人ですか? 奴隷じゃなくて? 首輪ありがとうございます」
「よく鏡を見てごらん。ほら、こんなにかわいい」
真っ赤な革の首輪をつけて、服の上から胸をやさしく愛撫します。
「何が写ってる?」
「ああ~ 尚人様のかわいい奴隷の麻美が、ご主人様に愛されて胸を愛撫されています。すごく気持ちが良くて、顔がいやらしい顔になっています」
「奴隷なんてとんでもない。麻美は僕は大好きな恋人で婚約者じゃない! 今度は手錠もしようね。麻美の自由は僕が与えるものだから、それまでは手錠しないとね」
僕は、彼女の腕を後ろに回し、革の手枷のついた手錠をはめた。
「ハイ… 尚人様 麻美の自由は尚人様が管理してください。 でも麻美、尚人様の奴隷ですよね?」
「いい子だね。麻美にそういってもらえて僕はうれしいな…」
「私もうれしいです。もっと麻美を尚人様の自由にしてください」
彼女の腕が後ろにまわったことで、彼女の胸は反り返り、乳首が生地を通して隆起した。それをすこし強めにつまんだ。
「ああ~ うれしい 尚人様が私の乳首をつまんでくださってる。乳首こんなに感じるなんて…」
僕は自分のしていたネクタイを解き、彼女に目隠しをした。
「麻美のことこれから縛ってもっといやらしい身体にするから、それまで待っててね」
「ああっ… いやらしい身体… もう十分いやらしい身体です。今日一日で麻美はすごいいやらしい身体になっちゃったって思い知らされてます。もっといやらしい身体にされちゃうんですか?」
「だって、麻美、教えてくれないし…。麻美のいやらしいこといっぱい知りたいのに。まあ恋人っていっても秘密はあるよね。いいんだ。でも、いやらしい身体になれば、きっと喋りたくなるんじゃないかなって思ってさ」
「何をですか? なんでも喋ります。ああ縄が!」
「いいよ 無理しなくて… 麻美がこれまでどんなにいやらしいこといっぱいしてきたかなんて喋りたくないでしょ? そんな下品なこと告白するようないやらしい子じゃないもんね、麻美はもっと上品で真面目な子でしょ?」
「ああ~ 違います。麻美は尚人様好みの下品でいやらしい変態奴隷です。いっぱいいやらしいこと考えて生きてきました。聞いてください。お願いします。私のいやらしい過去すべて話させてください」
「ほらできた!」
僕は目隠しをとって麻美に縛られた姿を見せた。本当は麻縄を使いたかったが、新しい麻縄は使えるようにするまでにいろいろ手順が面倒なので、今日は使えない。そこで黒の綿縄を買ってきて縛った。赤にしようか迷ったが、麻美の買ってきた服が赤だったので重ならないでラッキーだった。
「ああ、胸がいやらしい! 尖がってる。尚人様 麻美、奴隷なんですね! こうやって縛られて尚人様に自由を管理されてる奴隷なんですね! もうなんか…私…泣きたいです! 幸せで泣きたいです!」
たいした縛りをしたわけじゃない胸の上下に縄を回しただけ。それでも麻美は、うれし泣きしている。まったくどれだけ妄想を高めてきたんだ…この女は!とちょっと可笑しくなってしまった。
「キレイで素敵な麻美さん。今度は脚な… 脚をベッドの上に上げて、広げてくる?」
「ハイ… 麻美の脚をどうか、縛ってください。」
彼女はまるで洗脳されたようなトロンとした面持ちで脚をあげると、自分からM字開脚をした。
「へえ~ 解ってるじゃない。いい子だ 麻美」
「ハイ 尚人様… 麻美は尚人様の奴隷ですから… 解ります。どうぞお好きにお縛りください」
僕は彼女の脚をM開脚で固定するように縛り上げた。彼女の股間は、彼女の言ったとおり、黒のレースに三角形の赤紫のサテン地がついた下品でいやらしいパンティだった。陰毛もはみ出しているが、麻美はそんなことすらもうどうでもよくなっていた。
「いやらしい陰毛がいっぱいはみ出してるなぁ」
「ハイ… 尚人様 私はいやらしい陰毛をパンティからはみ出させるような下品な奴隷です。どうか私のいやらしい過去を話させてください… お願いです」
「だから無理しなくていいって。麻美はそんな女じゃないよ。真面目でキレイでかわいい素敵な女性だよ」
「いや、いやいやいや! 麻美は尚人様好みのいやらしい変態奴隷です! そう言ってくれたじゃないですか! 麻美は奴隷です、そんな女性じゃありません!!」
かわいい! たまらくかわいい! 僕はくじけそうになるS性をなんとか奮い立たせてまだ許してやらない。
「さて、今度はいよいよオッパイだな。キレイなオッパイ見せてもらうよ」
「ハイ… 尚人さまぁ~ 麻美のオッパイ見てください。そして、お願いです。オッパイみたら麻美のいやらしくて変態な過去をどうか聞いてください」
僕はそれには応えず、胸の谷間を覗かせているトップを大きく横に押し広げ、胸を露(あらわ)にして、縄でそれがずれないようにした。かわいくてキレイな乳首が思いっきり隆起して、僕を誘った。乳首を甘噛みしたいのをぐっとこらえて、なるべくさわらず… その状態で、彼女の背中に戻って彼女を抱きしめた。
「よし、これで完成。どう? 麻美? 麻美はこれだけいやらしい格好になっても、気品があって素敵な女性だね」
「尚人様… 許してください。もう二度と、尚人様の聞いたことに口答えしません。 聞かれたらすぐに喋ります。だから麻美を奴隷に戻してください。 私を奴隷って呼んでください! 麻美は尚人様好みのいやらしい変態牝奴隷です。私のいやらしい過去をお話しさせてください! 麻美、もう二度と尚人様のお気に召さないような態度はとりません。奴隷に戻してください。ご主人様! お願いです! 麻美… そうじゃないと悲しくて… 私、尚人様に奴隷って言っていただけないと… 寂しくて、悲しくて、尚人様… 」
「わかったよ。話し聞いてあげる。麻美はぼくのかわいくていやらしい変態牝奴隷だよ。」
「うわ~ん…」
彼女は泣き出してしまった。
結局、彼女は、首輪を付けられ、手錠され、縛られて、足を広げさせられて、オッパイまで露出して奴隷扱いされているのに、ただ僕がそれでも奴隷とは呼ばないことに段々不安を覚え、悲しくなって、奴隷に戻して欲しいと哀願しました。僕が僕のためにいやらしい格好し何でも言うことを聞く従順な女を欲していることを彼女は、今日の出会いからこの時まで十分理解したからこそ、そのために頑張ってきたのに、一度、命令に背いたことで、もう、自分がその条件を満たしていないと言われているようで悲しくて堪らなくなったのです。
そしてそれが叶えられて、やっと充足感を得ることができのでした。
もちろん、僕は命令なんてしてないし、べつに罰を与えたわけでもない。でもこのプレイは予想以上の効果をあげた。この先、彼女は本当に従順になんでもいうことを聞くようになってしまったのです。このプレイを何て言うのかは知りません。まあ、自分の思いつきでやっただけですし。強いていうなら、ホストがカモの女性客に金を使わせるテクに通じるところがあるかもしれませんね(笑)。もちろん僕は、そんな世界のことはまったく知りませんけど。
ただ、最後に泣き出したのは予想外でした。これは奴隷の行動っていうより、甘えた恋人の行動なわけで、もちろんそれは僕にとってうれしいことなんですが、この先、恋人であり近いうちに妻になる麻美と、従属を強く望むM奴隷としての麻美をどうコントロールしていくのがいいのか、このあたりから真剣に考えるようになりました。
さて、この先どうしよう…
全然、先に進まないですね…。しかもなんかSM小説みたいな(苦笑)。プレイ描写が…
こういうの必要かなぁ… まだ読者も少ないのでニーズもわからないけど どうなんだろう?
女性向けのサイトとして作っているんだけど…こういう描写必要なのかな?
プレイの具体的な様子を知りたいってニーズもあるみたいなんだけど、
逆に嫌悪感もたれて引かれてしまうかな…
そういうところはサラリと書いて、まとめてしまうか…。
要望があればコメントでもお願いします。思ったより麻美との話は長くなりそうな勢いです。
それでは次回に続きます。申し訳ない!
>>>>この話の続き「2.麻美篇 (3) ふたりのホテル 中編」を読む。
このときの彼女の格好は、ラメで光沢のある真っ赤なホルターネックのノースリーブで胸元は大きく開いて谷間が見えている上に、乳首の隆起がハッキリとわかる状態で、下はガンメタリックのマイクロミニ。さすがにフロントを通るときだけ、黒のスーツのジャケットを肩に掛けさせましたが、腕を通すことは許しませんでした。
部屋に向かうために乗ったエレベーターの中で、これまでのイチャイチャ恋人モードから、僕はSのモードに切り替えた。僕は彼女にスカートを捲り上げ、彼女のヴァギナにいきなり指をいれてかき回しました。
「ああ… 尚人様… 待って、待って、待ってください!」
「麻美は僕の奴隷だろ? 俺は今、オマエを自由にしたい。もし人が乗ってきたら、麻美が状況を説明しろ!」
と僕は強い口調で言い放ちました。すると
「ハイ。麻美は尚人様の奴隷です。どうぞ自由に麻美の身体を弄(もてあそ)んでください。それが麻美の幸せです。人が乗ってきたら、私は尚人様の奴隷なので、今、オマンコいじられて感じているところですっていいます!! ああああ」
と、麻美もすぐに自分の中のスイッチを入れ替えた。しかし運良く(?)、泊まる部屋のある階までエレベーターはノンストップで到着しました。
■鏡の前で
部屋に入ると、僕はすぐに彼女を洗面所の大きな鏡の前に前かがみで立たせたまま、尻を突き出させました。なにも脱がさず、卑猥で下品なパンティをずらして、そのまま自分のモノを取り出してバックから貫き、激しく動かしました。
「あああああ 尚人様ぁ~ うれしい もっと私を犯してください… おっきい… すごい おっきい!」
……えっとですね(照笑)、
どうでもいいことですが、自分で書いてて照れくさいですね。でもよく言われます。AVとか見て比較して、そうでもないと自分では思うんですが、大きいそうです(超照)。プロのM女性とかにも言われましたけど、それはあんまり信じてません。営業トークだと思うので。なのであんまり気にせず続きをどうぞ(笑)。
「鏡を見ろ! なにが写ってる?」
「恥かしい、いやぁ~ 見れない…」
「ダメだ! 命令だ! じゃなきゃやめるぞ!」
「ハイ、鏡に写っているものを言います。だからやめないで!ああ…ください。すごい、あああ、いやらしい、いやらしい服を着てる… 私じゃないみたい。麻美はこんないやらしい格好でここまで来たの・・? 恥かしい! あああ感じる… こんなの初めて…」
「ダメだ! もっとちゃんと見るんだ!」
「ハイ…、尚人様…。ああ尚人様の奴隷が写ってます! すごいいやらしい服を着た奴隷が写ってます。すごい化粧も濃い… ダメ 見せられない! こんな顔、誰にも見せられない!」
「俺はそういう麻美が好きなんだ! 見たいんだ!」
「ハイ、ありがとうございます! ああ、すごいいやらしい顔してる! 私なの? ほんとに私なの? すごいいやらしい格好をしたいやらしい奴隷が、オマンコにご主人様のオチンチン入れられて悦んでるのが写ってます! ご主人様~ 麻美、奴隷になりました。すごいいやらしい顔のいやらしい服着た奴隷です!! ご主人様に淫乱な肉奴隷にされちゃいましたぁ~ 幸せです!!」
「オマエの幸せなんか関係ないだろ!? 俺が満足するかどうかだけ考えろ!」
「あああああ ハイ、そうです 麻美は道具です。ご主人様を満足させるためのいやらしい道具です!! どうぞ使ってください。 私のオマンコ、使って気持ちよくなってください!あああああああああ」
「いいぞ! それでこそ俺の奴隷だ! 麻美、偉いぞ、すごく使い心地のいい道具だ。この道具気に入った!」
「ハイ、ありがとうございます! ああああああ~」
…コホン。失礼しました。
よくよく考えてみれば、ここまで麻美は自分がどんな格好をして、どんなメイクでここまで来たか、あまり意識せずにいられたわけです。服を着たときは確かに恥かしかったでしょうが、そういう時はたぶん、あまりそれを意識しないように、ちゃんと見なかったでしょうし、メイクもするときは、しっかり意識しながらしたでしょうが、あまり、そういう濃いメイクの自分を見ることはしたくないでしょう。街を一人で歩いているときは、たぶん周りはみんな彼女に注目したでしょうし、マジマジと見る男の視線も感じていたに違いないのですが、僕と合流してからは、ある意味、僕が守っているのである程度は安心していられるわけです。
なので僕は、ここで鏡の前で、彼女に立たせたまま彼女に自分の今の状態をしっかりと見せつけることで強烈に自分の変化を意識させたのです。そして立ったままバックで挿入して快感を与えることで、その変化を身体に肯定的に覚えこませるのです。こうすることで、自分が恥かしいと思えるくらい派手なメイクと服を着た状態のその羞恥心と、支配的に身体や性器を扱われ、従属する喜びと快楽がリンクしていく訳で、いわゆるパブロフの犬の原理と同じですね。これは羞恥プレイが好きな女性やちょっと変身願望を持っている女性などの調教には有効だと僕は考えています。こういうことを繰り返していくと、自然とメイクや服も自分から進んで相手が喜ぶものを選ぶようになり、そのこと自体が快感になっていき、羞恥心すらも快楽になっていくわけです。
もちろん、最後に僕が
「オマエの幸せなんか関係ないだろ!? 俺が満足するかどうかだけ考えろ!」
と言ったように、「それを相手のためにしているんだ、そしてそれが自分の幸せなんだ」ということをしっかり認識させることも大事です。なので僕がそれを望み、喜んでいるということも伝えなければなりません。ちなみにこの僕の台詞は本心じゃありません(笑)。僕は結構、彼女が幸せを感じてくれて、うれしいし、この台詞自体も彼女の“貶められたい!”という願望を満たすために敢えて言っている台詞です。
まあ、これでは、なんか初心者Sへの講座みたいですね。初心者M女性の皆さんには、まあSの心理や心意気を感じていただいて、M女性としての感性を培っていくために理解してもらえれば幸いです(照笑)。
ちょっと濡れ場の実況を書き起こして、自分でも照れてしまったので、堅苦しい(?)あるいは見苦しい解説を挟んでみました(笑)。
まあこうやって思い返してみると、昔、付き合いのあったSMクラブの女王様をやっている女性と飲んだ時のことを思い出します。彼女がプロだからかもしれませんが、さまざまなM男の欲求に応える彼女たちの話を聞いて僕は彼女に言いました。
「SMのSっていうのは、sadismっていうより、半分はserviceのSだな」
彼女をこれを聞いて笑いながら大きく頷いてくれました。このあたりのことはまたいずれ、別のエントリー「SMのフィクション性 妄想とリアルの狭間」で語ってみたいと思います。
■麻美が求めていたもの
話をホテルに戻します。彼女はこのあたりで、10分ぐらいだったでしょうか、もうグッタリしてしまい、立っていられなくなってしまったので、僕は挿入を中断して、彼女を抱きかかえベッドへ運びました。考えてみればもう3時間近く、前戯を受けていたわけで、やっと挿入ですから、これまでに経験したことのないエクスタシーを感じたわけで無理もないかもしれません。
彼女を横にして、その隣で横になると彼女は僕に抱きついて、泣いています。僕はその理由をなんとなくわかったような気がしたので、ここはいったん、モードをSから恋人モードへ切り替えました。
「どうしたの?」
彼女はなにも応えず、顔を僕の胸に擦り付けながら、首を横に振ります。
「恥かしかった? 怖かったのかな? ちょっと乱暴すぎた?」
違うと解ってて、敢えてやさしく尋ねます(笑)。また彼女は何も応えないまま、強く抱きついて首を横に振ります。もう可愛くてしょうがありません。いじらしくて愛しくて、でもちょっと苛めたくなります。
「せっかく麻美とこうして気持ちを確認しあって付き合うことができたのに、酷い扱いして乱暴にしちゃったね? ごめんね。もうしないよ」
ここまで勘違いされたら、さすがに麻美も口を割らずにはいられません。顔を胸に押し付けたまま、消え入りそうな小さな声で答えます。
「イヤッ違うの…。………イっちゃったの…」
「そうなの? なのになぜ泣いてるの?」
解りきったことを敢えて聞きます。といってもこれは、別に意地悪なわけではなく、彼女も僕にその思いを伝えたいに違いないという確信のもとにですが…。
「うれしくて…、すごく幸せで…、ずっと麻美の求めいてたものが、ちゃんとここにあったって…。ううん、違う、私が本当に求めていたものはこれだったんだって…、尚人様のところに本当に求めていたものがあったの…。それが尚人様のところだったのが余計にうれしいの…。ずっとこんな自分、おかしいんだ、もう忘れなきゃって… でも忘れられなくて小説(たぶんSM小説のこと)とか読んで…イヤ、言えない…」
なるほどなぁ…と思いました。ここまでの間に得た彼女の情報と照らし合わせて、彼女が何を求めていたか、解ったような気がしました。この彼女の言葉では、読者の方々にはわかりにくいかもしれませんので、ちょっと長くなりますが僕なりの解釈をしてみます。
■M女麻美の自分史
以前に簡単なプロフィールを紹介しましたが、麻美は裕福な家庭で生まれて育ち、容姿にも恵まれ、まわりからチヤホヤされて育ちました。親から怒られたこともほとんどないそうです。当然、男にもモテたでしょう。学校でも優等生、成績も良く、先生の憶えもめでたかったわけです。
こういう女の子は、一般的には、わがままで人の気持ちの解らない傲慢な性格になると思われがちですが実際は違います。まあ今で言えば、ちょっと前までテレビで活躍していたあの西川史子女医の傲慢で高飛車なキャラクターのイメージですね(あくまでもあれはテレビ的に作られたキャラで実際の西川史子さんは違うようですが)。
でも実際はそうなってしまうのは大抵、頭の悪い女性(失礼!)で、普通の教育を受け、道徳心を身につけ倫理感もあれば、あんな風にはなりません。麻美の場合も当然そうでした。彼女の場合は、もともと内省的な性格もあったため、その恵まれた環境や容姿などに逆にコンプレックスさえ懐(いだ)いていました。
普通の人間からしてみれば、なんて贅沢なコンプレックスだ!と呆れてしまいますが、まあそこは抑えましょう(笑)。
「本当の自分はまわりが思っているような人間じゃない」
「もっとちゃんと私の中身を見て欲しい」
など思春期以降ずっと思っていたに違いありません。それに加えて、こういう女の子ですから、同性からは妬まれます。たぶんイジメとかもあったと思います(このあとすぐに麻美の告白を聞き知ることになるのですが、やっぱりイジメ中学時代に少しあったそうです)。
「私はダメな人間、もっとちゃんと叱って欲しい」
という内省的な部分と
「もっとがんばってみんなにちゃんと本当の私をわかってもらいたい」
という努力家の部分が段々と乖離して、彼女の中に二面性が生まれていくことは、容易に想像がつきました。まあ僕も自分の二面性についてこのころすでに10年以上考察を続けてましたからね。そんな彼女の中に後にM性の開花へと繋がる苗床が育っていったに違いありません。
そして彼女は女子大へ進み、自分をチヤホヤしてくれる男性とちょっとつきあってみましたが、あまり魅力を感じることもなく学生時代を終え、秘書として就職しました。考えてみれば秘書という仕事は彼女にとって天職でした。ずっとチヤホヤされている自分が嫌いで、誰かに仕えたいという思いを結果的に仕事にしたわけです。もちろん、秘書をやっている女性が全員M性を内包しているなどというAV幻想のようなことを考えてはいないですが、彼女の場合には当てはまったようです。
そしてその入社1年目、ついに彼女は自分のM性を自覚します。男性社員に八つ当たりされ責任を糾弾され、思いっきり口汚く罵られます。そして男は彼女を突き飛ばし、襲い掛かろうとしたそうです。もちろん会社内ですので、周りの人間にその男は取り押さえられ処罰されるのですが、彼女はその時、ハッキリと
「もっと罵られたい、私のことを貶めてほしい、乱暴にされたい」
と思っている自分を知ったのです。そして彼女はそれがSMにおけるMなのだと理解し、その後、SMの雑誌や小説を読み漁ります。3年間で100冊以上読んだそうです。そしてオナニーに耽る、でも罪悪感が強くてイクところまで続けられない。その繰り返し。
それじゃいけないと、合コンで知り合った男性と2年前に付き合い始め、初めて男に抱かれたそうです。彼は真面目で上昇志向も強い官僚で、いずれ結婚するつもりだと言ってくれたが、抱かれてもなんの満足感も得られない。麻美はいわゆるマグロになってしまうらしい。なのでどうしても自分の妄想をかきたてるためにSM小説を読みふける。忙しい彼とは連絡は密にしあっているが、実際に逢えるのは2,3週間に一度。それが月1回になり…。
そんなときに僕と出会った。
さて、すこし話を戻しましょう。
彼女は言ってくれました。
「うれしくて…、すごく幸せで…、ずっと麻美の求めいてたものが、ちゃんとここにあったって…。ううん、違う、私が本当に求めていたものはこれだったんだって…、尚人様のところに本当に求めていたものがあったの…。それが尚人様のところだったのが余計にうれしいの…。ずっとこんな自分、おかしいんだ、もう忘れなきゃって… でも忘れられなくて小説(たぶんSM小説のこと)とか読んで…イヤ、言えない…」
この言葉を聞いて、僕がなるほどなぁ…と思ったのは、彼女の妄想とそれを形作るSM小説のスタイルにあります。SM小説は、S性のある男性をターゲットにしたものが、約9割。残りはM男のためのもので、女性のための小説はほとんどありません。そしてこの9割のものの、ほぼすべてが強姦から始まるピカレスク色の強いものです。男女の恋愛関係から始まるSM小説なんてものはありません。無理矢理、女をモノにしてMに仕立てていくことこそ、SM小説(ポルノ)の醍醐味です。実体験をともなっていないほとんど無知な麻美のような初心者がこれを読むと、「自分にはレイプ願望がある」と思います。無理矢理、男に犯されてMになっていくことに惹かれます。 当然です。そういう小説ばかりなんですから。だから彼女にとって、「ずっと麻美の求めいてたもの」というのは、まさにそういう強引で強制的な関係です。
でも僕が彼女に与えたのはそれとは違います。
「私が本当に求めていたものはこれだったんだ」
というこの言葉の意味は、たぶん男に一方的に暴力的に貶められたり、罵倒されることではなく、そういう自分の被虐願望を理解した上で、それ以外の自分もすべて受け止め愛してもらうこと、その上で自分を支配し、従属する喜びを与えてもらうこと、ということだと僕は理解しました。
僕自身の口からいうと気恥ずかしいですが、確かに僕はそういう男だと自負していますし、麻美に対する感情もそれにほぼ近いものでした。僕にとってはSMはコミュニケーションですから、一方的な支配では、まったく満足できません。
麻美はこの後、このことを麻美の言葉で僕に告白していきます。これ以上はちょっと自分の口から言うのは恥かしいので、この後のふたりの会話? プレイ?の中で、彼女の言葉をそのまま書いていきます。
■強制告白プレイ
「オナニーばっかりしてたんでしょ?」
「イヤン…聞かないで… お願い 許して…」
甘ったれたかわいい声! ここで命令したら、それでも麻美はいろいろ白状したに違いありません。でもちょっと趣向を変えてみようと思いました。
「イヤなら いいや… でもそのかわり、もっと麻美がいろいろ素直に喋れるようにしてあげる」
と僕はもったいぶって言いました。そしてカバンから、首輪とロープ、手錠を取り出しました。
「これから僕が麻美にいろいろすると、どうしてだか麻美はどんどんいろんなこと喋りたくなってくるよ。僕に聞いて欲しくなったら、ちゃんと「聞いてください」ってお願いするんだよ。もしそうならなかったら、別に黙っててもいいから(笑)」
ホテルのベッドルームには大きなドレッサーがついていました。その上には、幅80cm高さ60cmぐらいの鏡があったので、その鏡だけを強引に取り外し、ベッドの近くにソファーを移動して、横に倒し、縦長にして据えました。そして麻美にその前に座らせて、彼女の全身が鏡に写るようにします。
ぼくはその麻美の後ろに回り、背中から抱きついて胸をやさしく揉みながら、首と耳にキスをしました。
「ああ~ 尚人様… なにをするの?」
「麻美は黙って鏡を見ているんだよ」
「…ハイ」
「まず、首輪をしようね。僕のかわいい恋人のために…」
「ああ~ うれしい 麻美、かわいい恋人ですか? 奴隷じゃなくて? 首輪ありがとうございます」
「よく鏡を見てごらん。ほら、こんなにかわいい」
真っ赤な革の首輪をつけて、服の上から胸をやさしく愛撫します。
「何が写ってる?」
「ああ~ 尚人様のかわいい奴隷の麻美が、ご主人様に愛されて胸を愛撫されています。すごく気持ちが良くて、顔がいやらしい顔になっています」
「奴隷なんてとんでもない。麻美は僕は大好きな恋人で婚約者じゃない! 今度は手錠もしようね。麻美の自由は僕が与えるものだから、それまでは手錠しないとね」
僕は、彼女の腕を後ろに回し、革の手枷のついた手錠をはめた。
「ハイ… 尚人様 麻美の自由は尚人様が管理してください。 でも麻美、尚人様の奴隷ですよね?」
「いい子だね。麻美にそういってもらえて僕はうれしいな…」
「私もうれしいです。もっと麻美を尚人様の自由にしてください」
彼女の腕が後ろにまわったことで、彼女の胸は反り返り、乳首が生地を通して隆起した。それをすこし強めにつまんだ。
「ああ~ うれしい 尚人様が私の乳首をつまんでくださってる。乳首こんなに感じるなんて…」
僕は自分のしていたネクタイを解き、彼女に目隠しをした。
「麻美のことこれから縛ってもっといやらしい身体にするから、それまで待っててね」
「ああっ… いやらしい身体… もう十分いやらしい身体です。今日一日で麻美はすごいいやらしい身体になっちゃったって思い知らされてます。もっといやらしい身体にされちゃうんですか?」
「だって、麻美、教えてくれないし…。麻美のいやらしいこといっぱい知りたいのに。まあ恋人っていっても秘密はあるよね。いいんだ。でも、いやらしい身体になれば、きっと喋りたくなるんじゃないかなって思ってさ」
「何をですか? なんでも喋ります。ああ縄が!」
「いいよ 無理しなくて… 麻美がこれまでどんなにいやらしいこといっぱいしてきたかなんて喋りたくないでしょ? そんな下品なこと告白するようないやらしい子じゃないもんね、麻美はもっと上品で真面目な子でしょ?」
「ああ~ 違います。麻美は尚人様好みの下品でいやらしい変態奴隷です。いっぱいいやらしいこと考えて生きてきました。聞いてください。お願いします。私のいやらしい過去すべて話させてください」
「ほらできた!」
僕は目隠しをとって麻美に縛られた姿を見せた。本当は麻縄を使いたかったが、新しい麻縄は使えるようにするまでにいろいろ手順が面倒なので、今日は使えない。そこで黒の綿縄を買ってきて縛った。赤にしようか迷ったが、麻美の買ってきた服が赤だったので重ならないでラッキーだった。
「ああ、胸がいやらしい! 尖がってる。尚人様 麻美、奴隷なんですね! こうやって縛られて尚人様に自由を管理されてる奴隷なんですね! もうなんか…私…泣きたいです! 幸せで泣きたいです!」
たいした縛りをしたわけじゃない胸の上下に縄を回しただけ。それでも麻美は、うれし泣きしている。まったくどれだけ妄想を高めてきたんだ…この女は!とちょっと可笑しくなってしまった。
「キレイで素敵な麻美さん。今度は脚な… 脚をベッドの上に上げて、広げてくる?」
「ハイ… 麻美の脚をどうか、縛ってください。」
彼女はまるで洗脳されたようなトロンとした面持ちで脚をあげると、自分からM字開脚をした。
「へえ~ 解ってるじゃない。いい子だ 麻美」
「ハイ 尚人様… 麻美は尚人様の奴隷ですから… 解ります。どうぞお好きにお縛りください」
僕は彼女の脚をM開脚で固定するように縛り上げた。彼女の股間は、彼女の言ったとおり、黒のレースに三角形の赤紫のサテン地がついた下品でいやらしいパンティだった。陰毛もはみ出しているが、麻美はそんなことすらもうどうでもよくなっていた。
「いやらしい陰毛がいっぱいはみ出してるなぁ」
「ハイ… 尚人様 私はいやらしい陰毛をパンティからはみ出させるような下品な奴隷です。どうか私のいやらしい過去を話させてください… お願いです」
「だから無理しなくていいって。麻美はそんな女じゃないよ。真面目でキレイでかわいい素敵な女性だよ」
「いや、いやいやいや! 麻美は尚人様好みのいやらしい変態奴隷です! そう言ってくれたじゃないですか! 麻美は奴隷です、そんな女性じゃありません!!」
かわいい! たまらくかわいい! 僕はくじけそうになるS性をなんとか奮い立たせてまだ許してやらない。
「さて、今度はいよいよオッパイだな。キレイなオッパイ見せてもらうよ」
「ハイ… 尚人さまぁ~ 麻美のオッパイ見てください。そして、お願いです。オッパイみたら麻美のいやらしくて変態な過去をどうか聞いてください」
僕はそれには応えず、胸の谷間を覗かせているトップを大きく横に押し広げ、胸を露(あらわ)にして、縄でそれがずれないようにした。かわいくてキレイな乳首が思いっきり隆起して、僕を誘った。乳首を甘噛みしたいのをぐっとこらえて、なるべくさわらず… その状態で、彼女の背中に戻って彼女を抱きしめた。
「よし、これで完成。どう? 麻美? 麻美はこれだけいやらしい格好になっても、気品があって素敵な女性だね」
「尚人様… 許してください。もう二度と、尚人様の聞いたことに口答えしません。 聞かれたらすぐに喋ります。だから麻美を奴隷に戻してください。 私を奴隷って呼んでください! 麻美は尚人様好みのいやらしい変態牝奴隷です。私のいやらしい過去をお話しさせてください! 麻美、もう二度と尚人様のお気に召さないような態度はとりません。奴隷に戻してください。ご主人様! お願いです! 麻美… そうじゃないと悲しくて… 私、尚人様に奴隷って言っていただけないと… 寂しくて、悲しくて、尚人様… 」
「わかったよ。話し聞いてあげる。麻美はぼくのかわいくていやらしい変態牝奴隷だよ。」
「うわ~ん…」
彼女は泣き出してしまった。
結局、彼女は、首輪を付けられ、手錠され、縛られて、足を広げさせられて、オッパイまで露出して奴隷扱いされているのに、ただ僕がそれでも奴隷とは呼ばないことに段々不安を覚え、悲しくなって、奴隷に戻して欲しいと哀願しました。僕が僕のためにいやらしい格好し何でも言うことを聞く従順な女を欲していることを彼女は、今日の出会いからこの時まで十分理解したからこそ、そのために頑張ってきたのに、一度、命令に背いたことで、もう、自分がその条件を満たしていないと言われているようで悲しくて堪らなくなったのです。
そしてそれが叶えられて、やっと充足感を得ることができのでした。
もちろん、僕は命令なんてしてないし、べつに罰を与えたわけでもない。でもこのプレイは予想以上の効果をあげた。この先、彼女は本当に従順になんでもいうことを聞くようになってしまったのです。このプレイを何て言うのかは知りません。まあ、自分の思いつきでやっただけですし。強いていうなら、ホストがカモの女性客に金を使わせるテクに通じるところがあるかもしれませんね(笑)。もちろん僕は、そんな世界のことはまったく知りませんけど。
ただ、最後に泣き出したのは予想外でした。これは奴隷の行動っていうより、甘えた恋人の行動なわけで、もちろんそれは僕にとってうれしいことなんですが、この先、恋人であり近いうちに妻になる麻美と、従属を強く望むM奴隷としての麻美をどうコントロールしていくのがいいのか、このあたりから真剣に考えるようになりました。
さて、この先どうしよう…
全然、先に進まないですね…。しかもなんかSM小説みたいな(苦笑)。プレイ描写が…
こういうの必要かなぁ… まだ読者も少ないのでニーズもわからないけど どうなんだろう?
女性向けのサイトとして作っているんだけど…こういう描写必要なのかな?
プレイの具体的な様子を知りたいってニーズもあるみたいなんだけど、
逆に嫌悪感もたれて引かれてしまうかな…
そういうところはサラリと書いて、まとめてしまうか…。
要望があればコメントでもお願いします。思ったより麻美との話は長くなりそうな勢いです。
それでは次回に続きます。申し訳ない!
>>>>この話の続き「2.麻美篇 (3) ふたりのホテル 中編」を読む。
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対抗意識?
旦那様とこの前行ったホテルでの出来事は、もしかしてこの麻美さんとの鏡プレイを参考にしたのかしら?
まぁ、でも鏡を使ったプレイって結構しますよね?(笑)
緊縛された時は必ずと言っていいほど鏡の前につれて行かれす。(動ける縛り前提w)
前回のホテルでの出来事が、尚人さんを意識したのだとしたら
旦那様ちょっぴり可愛く思えてしまった(笑)
まぁ、でも鏡を使ったプレイって結構しますよね?(笑)
緊縛された時は必ずと言っていいほど鏡の前につれて行かれす。(動ける縛り前提w)
前回のホテルでの出来事が、尚人さんを意識したのだとしたら
旦那様ちょっぴり可愛く思えてしまった(笑)
りんこ | URL | 2012/05/02/Wed 16:16 [編集]
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