こんにちは ひさしぶり…。
たまにしか書かないブログを言い訳や近況で埋めるのもいやだけど、
このサイトで体系的に何かを書き残したいという手間のかかる作業は滞っていても
日々、自分の心の中には何かが起こり続けているわけで、ブログの趣旨とはちょっと違うが、今日はそんなことを書かせていただく。
また、日を改めて、この話を、その体系の中に組み込みたいと思うがそれがいつになるかわからない。たまには思った日にそれを書きつづってみようと思う。
たまにしか書かないブログを言い訳や近況で埋めるのもいやだけど、
このサイトで体系的に何かを書き残したいという手間のかかる作業は滞っていても
日々、自分の心の中には何かが起こり続けているわけで、ブログの趣旨とはちょっと違うが、今日はそんなことを書かせていただく。
また、日を改めて、この話を、その体系の中に組み込みたいと思うがそれがいつになるかわからない。たまには思った日にそれを書きつづってみようと思う。
このブログは、滞っていても、もうひとつのSMコミュニティサイト「新月」のほうは、日々、活況だ。
ちょっと前に、ひとりの少女と出会った。少女といっていいのかどうか…。19歳のM願望のある女子学生。まだ男性経験はないという。このサイトを読んでメールをくれ、ボクは返信をして、交流が始まりチャットで話した。新月のオープンチャットに参加もしてくれた。そういうこと自体は今でも、ときどきある。非常にうれしいことだ。
彼女にはその願望を安全に実現する権利がある。とても真面目で賢そうなその娘は、その後、何人かの男性と個別に話をしたりした後、部活動が忙しいといっていたが、現れなくなった。そして、ひさしぶりにメールをしてみると、そのフリーメールアドレスは抹消されていた。
これまで、願望だけだったSMの世界が、急にリアルに迫ってきて、彼女は怖くなったのかもしれない。あるいは興味が無くなったり、自分の行動を恥じたのかもしれない。もしくは親に見つかって監視されているのかも…。推測してみることは出来るが、それ以上のことはもはや、なにもできない。
まあ、こういう話は、SMコミュニティをやっていればよくあること。でも思う、もう少し彼女にして上げられることがあったんじゃないか…。いや・・違う。ボクがその娘ともっと話がしたかったのだ。なのに忙しさにかまけて、彼女のフォローを怠っていたのかもしれない。
話が変わるが、今、その新月のリニューアルのために多くの時間を割いている。
新月はただのSMチャットコンテンツから、オープンチャットを中心としたコミュニティサイトへと今、大きくその有り様を変化させている。今、行っているのはその変化に対応するためのリニューアルだ。その作業の中で、ふと、この少女のことを想い、コミュニティについての説明文を書き起こした。まだリニューアルまでの時間がかかるが、その説明文をこのブログにも残しておきたいと思う。
去っていったその少女が読んでくれれば、……そう、読んでくれればそれだけで幸いである。
SMという名の迷いの森
SMという名の迷いの森
高校時代に、ボクは県内のクリスチャンの高校生を集めたコミュニティを作ろうとしたことがある。県内の自分と似た立場にいた同世代の人間をまとめるための活動に奔走していたのだ。当時、他の地域で似たような活動の世話役をしていた大学生にその交流の中で言われたことがある。
器があって、そこに人が集まるのではない。
人が集うことによって、そこに器ができるのだ
最近、この言葉をよく思い出す。高校時代とは180度違う、事も有ろうに、よりによってSM嗜好者のコミュニティの主催者になろうとは…(苦笑)。
ブログやこのサイトでも何度か書いているのだが、そう…このコミュニティは意図してできたものではない。いうなれば自然発生的なものだ。だからコミュニティの名称もなければ、べつに入るのに資格がいるわけでもない。会員名簿はもちろん、登録の手順があるわけでもない。ただいつも、そこに集っている、集うことで形作られていった仲間達だ。
十六夜というSMの2SHOTチャットのメジャーなサイトが一時閉鎖され、自分のフィールドワークを継続するために即席で作った2SHOTチャットのサイトで、一対一のチャットでは、増えていく知り合い達との会話が間に合わなくなり、グループチャットを作った。いやグループチャットになってしまった…。そしてグループで会話していると、男女を問わず、またそこに新しい人が加わっていく…。ただそれが繰り返されてきただけ…。そんな営みの中で、器の色と形ができあがっていき、少しずつ変化していく。
ボクは、これをよく森のレンジャーに例える。SMという名の広大な森の一角に、ボクは小さな小屋を建てて住み着いた。すると、この森を長年探検している人が挨拶に来たり、遊びに来たりするようになった。ある時は、この森を彷徨い迷い込んでくる人がいる。そんな人にボクは食事を与え、暖かい毛布と寝床を提供して休ませたり、森の中を案内したり、一緒に森を見て回ったり、時には出口に案内したりして暮らしていた。そうこうしているうちに、この小屋の周りに森が気に入って住み着く人たちが現れた。彼らは、ボクと同じように森に迷い込んだ人をガイドしたり、話を聞いたり、アドバイスをしたり、楽しく遊んだり…と交流を始めた。そのうち、この森の評判を聞きつけて、ここを訪ねてくる人も現れるようになってきた。しばらく滞在して、また旅立っていく人もいるし、一度来ただけで二度と訪れない人もいる。この森にしばらく滞在して、問題を解決したり、目的を果たし出て行く人もいれば、目的を果たした後も、定期的に訪れてくれる人もいる。森の仲間達を気に入って、そのまま住み着く人もいる。
いいことばかりとも限らない。評判を聞きつけ、ここを狩り場としか認識していない輩も現れる。自然発生的なコミュニティであれば、それもいたしかたない。ハンティングもある程度は認められる。だが無茶な密猟を試みようとする人間に対しては、レンジャーである以上、監視を怠ることはできない。そして本人ではなく、ターゲットに注意を喚起するのである。
その逆もある。このふたりは相性が良さそうだな…と思えば、男女を問わず、話してみたら?と仲間同士の友情や愛情やパートナーシップのきっかけを作ったりもする。まあ、なかなか難しいものだけど…。
器があって、そこに人が集まるのではない。
人が集うことによって、そこに器ができるのだ
そういうことなんだな…と思う。こういうサイトでは人が流れていくのは当たり前のことだ。新しい仲間が増えると、時には古くからいる人は、それに馴染めなくなり、出て行ってしまう場合もある。でもボクはそんな自由にこの森から出て行けない…縛られている。もうこの森での生活はボクにとっては、フィールドワーク以上のものになってしまったから。そこで育まれた人間関係はバーチャルではなく、ボクにとってリアルな人間関係なのだから。だから、長くこの森で過ごしていた人たちが消えていくのを見ているのは辛い。それでも、この森の一画を守っていきたい。できることは限られている。ただ来る人を受け入れ、出て行く人を見送る。そしてせめて離れていった人がここを、ふと思い出したときにまた訪ねてもらえるように、ボクだけはずっとココにいるよと小屋の暖炉に火をくべ続ける……。
この寂しさはたぶん、誰にも解らないだろう。出来ることなら、もっと明確なビジョンとメンバー制を確立して、強い結びつきを実感したいと思うときもある。でも、それはボクのやり方じゃない。この事実を達観してオトナとしての対応をすることは容易い。しかし、だからといってこの寂しさが消えるわけではない。そういうものだと割り切って、斜に構えてコミュニティから距離を置くのもボクのやり方ではない。緩く結びつき、流れていくその群像を静かに見守り、でもできるだけ、この森を気に入って長くいて貰えるように環境を整える、そしてこの森にいるときには精一杯のもてなしをする。それがこのSMという迷いの森のレンジャーの務めなのだ。
ここはそんなコミュニティ…。
仲間になるのも、ゲストになるのも、貴方次第。そこに大きな違いはない。自由に気軽に声を掛けて欲しい。
ちょっと前に、ひとりの少女と出会った。少女といっていいのかどうか…。19歳のM願望のある女子学生。まだ男性経験はないという。このサイトを読んでメールをくれ、ボクは返信をして、交流が始まりチャットで話した。新月のオープンチャットに参加もしてくれた。そういうこと自体は今でも、ときどきある。非常にうれしいことだ。
彼女にはその願望を安全に実現する権利がある。とても真面目で賢そうなその娘は、その後、何人かの男性と個別に話をしたりした後、部活動が忙しいといっていたが、現れなくなった。そして、ひさしぶりにメールをしてみると、そのフリーメールアドレスは抹消されていた。
これまで、願望だけだったSMの世界が、急にリアルに迫ってきて、彼女は怖くなったのかもしれない。あるいは興味が無くなったり、自分の行動を恥じたのかもしれない。もしくは親に見つかって監視されているのかも…。推測してみることは出来るが、それ以上のことはもはや、なにもできない。
まあ、こういう話は、SMコミュニティをやっていればよくあること。でも思う、もう少し彼女にして上げられることがあったんじゃないか…。いや・・違う。ボクがその娘ともっと話がしたかったのだ。なのに忙しさにかまけて、彼女のフォローを怠っていたのかもしれない。
話が変わるが、今、その新月のリニューアルのために多くの時間を割いている。
新月はただのSMチャットコンテンツから、オープンチャットを中心としたコミュニティサイトへと今、大きくその有り様を変化させている。今、行っているのはその変化に対応するためのリニューアルだ。その作業の中で、ふと、この少女のことを想い、コミュニティについての説明文を書き起こした。まだリニューアルまでの時間がかかるが、その説明文をこのブログにも残しておきたいと思う。
去っていったその少女が読んでくれれば、……そう、読んでくれればそれだけで幸いである。
SMという名の迷いの森
SMという名の迷いの森
高校時代に、ボクは県内のクリスチャンの高校生を集めたコミュニティを作ろうとしたことがある。県内の自分と似た立場にいた同世代の人間をまとめるための活動に奔走していたのだ。当時、他の地域で似たような活動の世話役をしていた大学生にその交流の中で言われたことがある。
器があって、そこに人が集まるのではない。
人が集うことによって、そこに器ができるのだ
最近、この言葉をよく思い出す。高校時代とは180度違う、事も有ろうに、よりによってSM嗜好者のコミュニティの主催者になろうとは…(苦笑)。
ブログやこのサイトでも何度か書いているのだが、そう…このコミュニティは意図してできたものではない。いうなれば自然発生的なものだ。だからコミュニティの名称もなければ、べつに入るのに資格がいるわけでもない。会員名簿はもちろん、登録の手順があるわけでもない。ただいつも、そこに集っている、集うことで形作られていった仲間達だ。
十六夜というSMの2SHOTチャットのメジャーなサイトが一時閉鎖され、自分のフィールドワークを継続するために即席で作った2SHOTチャットのサイトで、一対一のチャットでは、増えていく知り合い達との会話が間に合わなくなり、グループチャットを作った。いやグループチャットになってしまった…。そしてグループで会話していると、男女を問わず、またそこに新しい人が加わっていく…。ただそれが繰り返されてきただけ…。そんな営みの中で、器の色と形ができあがっていき、少しずつ変化していく。
ボクは、これをよく森のレンジャーに例える。SMという名の広大な森の一角に、ボクは小さな小屋を建てて住み着いた。すると、この森を長年探検している人が挨拶に来たり、遊びに来たりするようになった。ある時は、この森を彷徨い迷い込んでくる人がいる。そんな人にボクは食事を与え、暖かい毛布と寝床を提供して休ませたり、森の中を案内したり、一緒に森を見て回ったり、時には出口に案内したりして暮らしていた。そうこうしているうちに、この小屋の周りに森が気に入って住み着く人たちが現れた。彼らは、ボクと同じように森に迷い込んだ人をガイドしたり、話を聞いたり、アドバイスをしたり、楽しく遊んだり…と交流を始めた。そのうち、この森の評判を聞きつけて、ここを訪ねてくる人も現れるようになってきた。しばらく滞在して、また旅立っていく人もいるし、一度来ただけで二度と訪れない人もいる。この森にしばらく滞在して、問題を解決したり、目的を果たし出て行く人もいれば、目的を果たした後も、定期的に訪れてくれる人もいる。森の仲間達を気に入って、そのまま住み着く人もいる。
いいことばかりとも限らない。評判を聞きつけ、ここを狩り場としか認識していない輩も現れる。自然発生的なコミュニティであれば、それもいたしかたない。ハンティングもある程度は認められる。だが無茶な密猟を試みようとする人間に対しては、レンジャーである以上、監視を怠ることはできない。そして本人ではなく、ターゲットに注意を喚起するのである。
その逆もある。このふたりは相性が良さそうだな…と思えば、男女を問わず、話してみたら?と仲間同士の友情や愛情やパートナーシップのきっかけを作ったりもする。まあ、なかなか難しいものだけど…。
器があって、そこに人が集まるのではない。
人が集うことによって、そこに器ができるのだ
そういうことなんだな…と思う。こういうサイトでは人が流れていくのは当たり前のことだ。新しい仲間が増えると、時には古くからいる人は、それに馴染めなくなり、出て行ってしまう場合もある。でもボクはそんな自由にこの森から出て行けない…縛られている。もうこの森での生活はボクにとっては、フィールドワーク以上のものになってしまったから。そこで育まれた人間関係はバーチャルではなく、ボクにとってリアルな人間関係なのだから。だから、長くこの森で過ごしていた人たちが消えていくのを見ているのは辛い。それでも、この森の一画を守っていきたい。できることは限られている。ただ来る人を受け入れ、出て行く人を見送る。そしてせめて離れていった人がここを、ふと思い出したときにまた訪ねてもらえるように、ボクだけはずっとココにいるよと小屋の暖炉に火をくべ続ける……。
この寂しさはたぶん、誰にも解らないだろう。出来ることなら、もっと明確なビジョンとメンバー制を確立して、強い結びつきを実感したいと思うときもある。でも、それはボクのやり方じゃない。この事実を達観してオトナとしての対応をすることは容易い。しかし、だからといってこの寂しさが消えるわけではない。そういうものだと割り切って、斜に構えてコミュニティから距離を置くのもボクのやり方ではない。緩く結びつき、流れていくその群像を静かに見守り、でもできるだけ、この森を気に入って長くいて貰えるように環境を整える、そしてこの森にいるときには精一杯のもてなしをする。それがこのSMという迷いの森のレンジャーの務めなのだ。
ここはそんなコミュニティ…。
仲間になるのも、ゲストになるのも、貴方次第。そこに大きな違いはない。自由に気軽に声を掛けて欲しい。
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