このカテゴリーでは、これまで僕が付き合ってきたさまざまな女性のこと、彼女たちとのプレイを時代をさかのぼって語ってみたいと思います。同時にそれは、ぼくとSMとのつきあいの歴史であり、僕のSとしての性遍歴でもあります。僕をより詳しく知りたいと思ってくれた方、あるいは、実際にどんなプレイをしているのか、そんなことを知りたい方は、どうぞ読んでみてください。
まずはじめは、僕のSとしての自分の歴史、その始まりについて語っていきます。
まずはじめは、僕のSとしての自分の歴史、その始まりについて語っていきます。
■Sへの目覚め
自分にS性があると自覚したのは、高校時代。僕は赤ん坊の頃、洗礼を受けたクリスチャンですが、それも関係しているかもしれません。といっても、もちろん、日本のクリスチャンがみなSM愛好者なんてことはありません。クリスチャンであること以外は、きわめて普通の家庭に育ちました。中産階級の両親に育てられた多少、早熟な少年時代を送っていましたが、キリスト教的な倫理観に窮屈な思いを感じていた高校時代、本屋で立ち読みした「サスペンスマガジン」というSM専門誌に刺激を受けました。そこには、女性の緊縛写真や小説、手記などが掲載されていて、調教されMに堕ちてゆく女性が描かれており、それにこれまでにない興奮を覚えたのです。まだ童貞でしたけどね(笑)。
■嗜好の確立 ~大学時代~
その後、“真面目でおとなしめの女性がハデで下品な服装や下着を身に着けることを強要され羞恥に身を焦がす”というようなシチュエーションに強く惹かれ、下着フェチからボディコンフェチ、ボンデージなど衣装系羞恥プレイに執着するようになりました。大学時代にはすでに、黒いレースのブラジャーとパンティ、そしてガータベルト程度では全然物足りなくなっていました。大学時代に付き合ったふたりの女性には、パンストではなくガータストッキングを強要していましたね、しかもブラやガータではなく派手なスリーインワンなどウエストをしっかり締め上げる下着を着ることを義務付けました。そこから緊縛、スパンキング、露出、アナルなどさまざまな調教経験を積んでいきました。とはいっても恋人ですから、あくまでもベッドの上、あるいはデート中の範囲で、それ以外のときは、普通に恋人として仲良く付き合っていました。時には大学の中ということもありましたが…。
■SMクラブへ
大学を卒業して働くようになると、金も使えるようになり、SMクラブなどにも行くようになりました。しかしどうしても金を払って、プレイするということに馴染めない。相手がプロだからこそ、遠慮してしまうわけです。どうせ本当は、感じているわけじゃないんだし、あんまり無理しても面白くない、そんな風に、プレイ中も冷めてしまう。それでもなぜか、プロのM女性に気に入られることがあり、本番を求められたり、仕事抜きでプライベートで付き合ったりとかもしました。当時はインターネットも携帯電話もない時代ですから、素人のM女性と知り合うのは、非常に困難でした。
ただ付き合う女性の多くは、なぜかMっ気のある女性が多かった気がします。なぜかそういう女性が寄ってくることが多かった。恋人がいない時は、クラブで知り合ったMの子とプライベートで遊んだりもしましたが、それほど執着するようなことはなかったです。彼女たちのいい点は、技術的なトレーニングをいろいろ積めたこと。縛りとか、アナルとか、命令の仕方とか、そういう技術的なことは、経験豊かな彼女たちから話を聞いて自分の中に取り入れていくことができたような気がします。また、このSM世界の面白い話とか怖い話と、そういう裏事情も彼女たちやクラブの人から聞くのも楽しかった。
■インターネットSM新時代
時代も変わりバブルも弾け、携帯電話、ネットが一般的になるにつれて、SMの世界も変わってきました。僕も30代になりその恩恵に与(あずか)りました。ネットの匿名性を利用したさまざまなコミュニティの中で、自分の日常から隠された性癖がコミュニティの中で公にできるようになりました。別段、SM専門のコミュニティではなく、出会い系ですらないコミュニティで、仲間として付き合っている人たちに自分のことを正直に打ち明けられたのです。今思えばいい時代(笑)。実は僕はナンパも合コンもしたことがないのですが、それでもそういうコミュニティの中で知り合った女性たちと関係を持ちました。4、5人ぐらいかな…。自分のM性を僕にカミングアウトしてくる子がいたり、付き合ってみるとM気が出てきたり、どう考えてもMだろう!って子もいたり正直楽しかった。割り切っている女性もいましたが、最初はそうでもなんだか最終的には恋人関係になってしまうなんてこともありました。
■麻美との出会い
そんな中、結婚することになった相手は、前出の「自分のM性、性癖を知る」に登場した麻美です。
麻美は、家も裕福で学業も優秀で、しかも美人でスタイルもよく、まわりからチヤホヤされて育ち、一流企業に就職して、そこで重役秘書をしていました。そんな時、ある男に罵倒され、乱暴されそうになったとき、自分の中に潜むM性に気づき「もっと罵倒されて、自分を貶めて欲しい」そんなことを考えている女でした。そんな時に僕たちは、とある国際経済関係のパーティで知り合い、メールをやり取りするようになり、食事をしたり、お酒を飲んだりするようになりました。普段、めったにこんなことは言わないのですが、とあるお酒の席で僕は彼女に
「キミはMだろ、だから俺に近づいたのか?」
と尋ねました。よくSM愛好者の中には、相手の性癖、特にSかMは見れば解るという人がいますが、僕はこの言葉が未だに信じられない。あからさまに解る場合を除けば、そんなオーラを普段の生活で発している人ってほんとにいるのかって思うぐらいです。でもこのときは違いました。彼女はこの日、あからさまにMのサインを出していたのでした…。
麻美との話は長くなりそうなので、この続きは次回。
>>>>この話の続き「2.麻美篇 (1) 出逢い、そしてプロポーズ」を読む。
自分にS性があると自覚したのは、高校時代。僕は赤ん坊の頃、洗礼を受けたクリスチャンですが、それも関係しているかもしれません。といっても、もちろん、日本のクリスチャンがみなSM愛好者なんてことはありません。クリスチャンであること以外は、きわめて普通の家庭に育ちました。中産階級の両親に育てられた多少、早熟な少年時代を送っていましたが、キリスト教的な倫理観に窮屈な思いを感じていた高校時代、本屋で立ち読みした「サスペンスマガジン」というSM専門誌に刺激を受けました。そこには、女性の緊縛写真や小説、手記などが掲載されていて、調教されMに堕ちてゆく女性が描かれており、それにこれまでにない興奮を覚えたのです。まだ童貞でしたけどね(笑)。
■嗜好の確立 ~大学時代~
その後、“真面目でおとなしめの女性がハデで下品な服装や下着を身に着けることを強要され羞恥に身を焦がす”というようなシチュエーションに強く惹かれ、下着フェチからボディコンフェチ、ボンデージなど衣装系羞恥プレイに執着するようになりました。大学時代にはすでに、黒いレースのブラジャーとパンティ、そしてガータベルト程度では全然物足りなくなっていました。大学時代に付き合ったふたりの女性には、パンストではなくガータストッキングを強要していましたね、しかもブラやガータではなく派手なスリーインワンなどウエストをしっかり締め上げる下着を着ることを義務付けました。そこから緊縛、スパンキング、露出、アナルなどさまざまな調教経験を積んでいきました。とはいっても恋人ですから、あくまでもベッドの上、あるいはデート中の範囲で、それ以外のときは、普通に恋人として仲良く付き合っていました。時には大学の中ということもありましたが…。
■SMクラブへ
大学を卒業して働くようになると、金も使えるようになり、SMクラブなどにも行くようになりました。しかしどうしても金を払って、プレイするということに馴染めない。相手がプロだからこそ、遠慮してしまうわけです。どうせ本当は、感じているわけじゃないんだし、あんまり無理しても面白くない、そんな風に、プレイ中も冷めてしまう。それでもなぜか、プロのM女性に気に入られることがあり、本番を求められたり、仕事抜きでプライベートで付き合ったりとかもしました。当時はインターネットも携帯電話もない時代ですから、素人のM女性と知り合うのは、非常に困難でした。
ただ付き合う女性の多くは、なぜかMっ気のある女性が多かった気がします。なぜかそういう女性が寄ってくることが多かった。恋人がいない時は、クラブで知り合ったMの子とプライベートで遊んだりもしましたが、それほど執着するようなことはなかったです。彼女たちのいい点は、技術的なトレーニングをいろいろ積めたこと。縛りとか、アナルとか、命令の仕方とか、そういう技術的なことは、経験豊かな彼女たちから話を聞いて自分の中に取り入れていくことができたような気がします。また、このSM世界の面白い話とか怖い話と、そういう裏事情も彼女たちやクラブの人から聞くのも楽しかった。
■インターネットSM新時代
時代も変わりバブルも弾け、携帯電話、ネットが一般的になるにつれて、SMの世界も変わってきました。僕も30代になりその恩恵に与(あずか)りました。ネットの匿名性を利用したさまざまなコミュニティの中で、自分の日常から隠された性癖がコミュニティの中で公にできるようになりました。別段、SM専門のコミュニティではなく、出会い系ですらないコミュニティで、仲間として付き合っている人たちに自分のことを正直に打ち明けられたのです。今思えばいい時代(笑)。実は僕はナンパも合コンもしたことがないのですが、それでもそういうコミュニティの中で知り合った女性たちと関係を持ちました。4、5人ぐらいかな…。自分のM性を僕にカミングアウトしてくる子がいたり、付き合ってみるとM気が出てきたり、どう考えてもMだろう!って子もいたり正直楽しかった。割り切っている女性もいましたが、最初はそうでもなんだか最終的には恋人関係になってしまうなんてこともありました。
■麻美との出会い
そんな中、結婚することになった相手は、前出の「自分のM性、性癖を知る」に登場した麻美です。
麻美は、家も裕福で学業も優秀で、しかも美人でスタイルもよく、まわりからチヤホヤされて育ち、一流企業に就職して、そこで重役秘書をしていました。そんな時、ある男に罵倒され、乱暴されそうになったとき、自分の中に潜むM性に気づき「もっと罵倒されて、自分を貶めて欲しい」そんなことを考えている女でした。そんな時に僕たちは、とある国際経済関係のパーティで知り合い、メールをやり取りするようになり、食事をしたり、お酒を飲んだりするようになりました。普段、めったにこんなことは言わないのですが、とあるお酒の席で僕は彼女に
「キミはMだろ、だから俺に近づいたのか?」
と尋ねました。よくSM愛好者の中には、相手の性癖、特にSかMは見れば解るという人がいますが、僕はこの言葉が未だに信じられない。あからさまに解る場合を除けば、そんなオーラを普段の生活で発している人ってほんとにいるのかって思うぐらいです。でもこのときは違いました。彼女はこの日、あからさまにMのサインを出していたのでした…。
麻美との話は長くなりそうなので、この続きは次回。
>>>>この話の続き「2.麻美篇 (1) 出逢い、そしてプロポーズ」を読む。
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