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M女性がSMを楽しみたい、もっとその世界を知りたいと思っても、なかなかその一歩を踏み出すことは難しいのではないでしょうか? そんな貴女のためのコミュニケーションブログです。

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2.麻美篇 (1) 出逢い、そしてプロポーズ
前回、麻美とまだ付き合い始める前に、お酒の席で僕が彼女に
「キミはMだろ、だから俺に近づいたのか?」
と尋ねたところまでお話しました。その続きです。


■麻美という女

麻美は、これまで付き合ったどの女性より、美人でスタイルもよく、身長も好みの女性でした。タイプ的には20代の頃の黒谷友香さんやとよだ真帆さんをもう少し、美人にしたような感じ(少なくとも僕にはそう思えた(笑))。身長167cm 88-60-85のFカップ(これはウエディングドレスを作ったときの実寸サイズ)。僕の好みのタイプというだけでなく、多分、誰が見ても申し分のない、いわゆる“いいオンナ”でした。

僕は仕事柄ファッション誌のグラビアなども作ったことがありますが、これまで見てきたどんなモデルより綺麗でした。あまりに“いいオンナ”だったので、逆にこの日まで、SM的な性癖で彼女を見るようなことすらしたことがなかった。しかも彼女は僕にとってはクライアントの会社の重役秘書でしたので、そんな不埒なことを考えながら仕事はさすがにできません。しかも仕事をしているときの彼女は、テキパキとしていて“いいオンナ”というより“できる女”という空気を身に纏っていました。部下や男性社員にも臆せず指示を出したり、意見を言ったり、人によってはSだと思うかもしれないそんなタイプでした。

■麻美のM女アピール

ただこの日、普段、「この女はMだな…」などというレーダーがほとんど働かない僕でさえ、あからさまにMだと解るサインを彼女は出していたのです。彼女と逢うのはこれが5回目、ふたりきりで逢うのは3回目のときでした。彼女はアンクルストラップの付いたヒールを履き、首には黒いチョーカーを付けていました。そして短めのタイトスカートの裾からは、明らかにパンストではないストッキングのレース部分が見えたのです。当然、SM嗜好者の僕は、チョーカーは首輪、アンクルストラップからは足枷をイメージします。以前、僕の仕事仲間と一緒に過ごしたときに、ちらっと僕は自分がSで、どういうタイプのオンナが好きか、というような話題を仲間が勝手に話し出したことがありました。彼女はそれを聞いていたのでしょう。彼女なりに僕にどうアピールするか、考えた上でのファッションだったわけです。

しかも、この日は仕事の打ち合わせ終わりで、ちょっと飲もうか…ぐらいの軽い飲みで、バーのカウンターで二人で飲んで時間を潰していたのです。というのもこの後、仕事関係の仲間と合流することになっていたからです。とてもそんなときにする格好とは思えない違和感が、鈍い僕のアンテナに響いたわけです。そこで彼女に思い切ってというか、呆れてというか、質問したわけです。何考えてるの? そんなあからさまなサイン出されたら食っちゃうぞって思って(笑)。

「・・・・ハイ、そうです。Mだと思います。でも聞いてください。それ以前に尚人さんのこと好きなんです。一緒にお仕事させていただいて、やさしくて仕事もできて素敵な人だなって思っていたんです。お付き合いしたなって。でも尚人さんとお付き合いすることを想像すると、どうしても支配されて、従属して喜んでいる自分しかイメージできないんです」

と彼女は言った。このときの僕の気持ち、読者の皆さんわかりますか? S気がムラムラと湧き上がり、自分の中の征服欲、支配欲が沸々と…というものではなかった。

「うわっ かわいい!」

と思ってしまった(笑)。僕はけっこうヘタレなSなのかもしれない。

■ふたりの事始

ちなみに、僕は、SMに興味がない、そういう女性ともつきあったこともあります。このころは、ちょうど「友達以上恋人未満」ぐらいの関係を持ったそんなKという女性がいました。たぶん、この先、このKとつきあうことになるんだろうなぁ…ぐらいに考えていた子で、Kは、明るくて楽しくかわいい子で、僕に気持ちを寄せていてくれることもなんとなく解ってました。でも麻美のこの告白を聞いたことで、僕の気持ちは一気に麻美に持っていかれてしまった。僕は麻美のいるその場で携帯電話を取り出してKに電話しました。

「尚人です。キミの気持ちはなんとなく解るし、俺も全然その気がなかったわけじゃない。けれどゴメン。できれば友達のままでいたい。それができなければ残念だけど、もう逢えない。俺は好きな女ができてしまった。多分、その女と結婚することになると思う。すまない」

と一方的に告げて、電話を切った。Kには残酷かもしれないがこのときは正直どうでもよかった。ちなみにその後、友人関係は維持できたのですが…。そして電話機をしまいながら麻美に言いました。

「正直言っていままで“いいオンナ”とは思ってたけど、別に自分とどうこうなるとか、好きとかそういう感情はなかった。でも今、好きになった。それでも俺のこと信じられるかな?」

「ハイ、信じます。すごくうれしいです。でも結婚って…、一生、私のご主人様でいてくださるってことですか? 私、うれしい…」

「えっ? いやいや、あれは格好つけてキミにプロポーズしたわけじゃない。ただそんな予感がするだけ。それにご主人様って(照笑)…、キミの中では恋愛もそういうSMチックなこともみんな一緒くたなのかな…? それは俺的にすごく共感できてうれしいんだけど…。そんなことより、早くここ出よう! みんなが来る前にバックレて、どっかいくだろ? 」

仕事のときとまったく違う彼女の態度に、僕はちょっとあせりまくってしまった。照れくさいやら、妙にオンナしている感じにゾクゾクして、もうなんか…アドレナリンが…(笑)。にしても結婚!確かにこの予感は正しかったのですが、ちょっと口に出す必要はなかったかも。人によっては引いてしまいますね、こういうこというと…。

足早に店を二人で出てたところで、僕は「さて、どうしたものかな?」と悩みました。

今日は仕事帰りで、道具(縄、バイブ、手錠、其の他いろいろ)持ってない…、ホテルに行って普通に道具ナシでするか? いや、でも明らかに彼女はそれ以上を期待しているなぁ…
事務所にいったん戻って道具取りに行くか? でもなんかそれもなぁ…
アダルトショップに一緒に入って、道具をいくつか買うか? でもふたりの初めての日に慌ててそんなことするっていうのも、なんかロマンチックじゃないし、カッコ悪くないか?

そんなことをアレコレ考えるわけです。みなさんはSっていうといつも毅然として、有無も言わさずMを導くと御思いでしょうが、実際はいろいろSも悩むんですよ(笑)。Mに相談するわけにも行かず、けっこう孤独です(爆)、滑稽です(泣)。それでもMの前ではそんな弱音は吐けません! ということでとりあえず、苦肉の策、喫茶店に入りました。

そこで、僕は彼女と少し、話したわけです。自分のSとしての嗜好のこと、これまでの経験。彼女はそれまで男性との付き合いは一人しかなかったこと、その人とのセックスではまだイったことがないこと、自分のM性に気が付いたきっかけ。もちろんSMプレイはしたことがないこと、などなど1時間ぐらい話したでしょうか、その頃になると、現金なものというか、やはりある意味運命的なものというか、僕はもうかなり彼女に夢中で、彼女に惚れいている自分に気が付かされました。彼女は外見だけでなく、かなり素敵な女性でした。でも同時に、やっと自分のS気も目覚め始め、今日をこの麻美にとって忘れられない一日にしてやろうという黒い(笑)欲望も沸き起こっていました。

■最初の命令

「麻美、今日は僕と会うから、そういうファッションを着てくれたのかな?」

いきなり名前を呼びつけにして、質問すると

「ハイ、尚人様に私のこと気づいて欲しくて、自分の中でできるだけMっぽい格好をしました」

と向こうも、いきなり“様”づけで返してきます。「さすが!できるな、この女」って感じです。

「そっか、ありがとう、素敵だよ。でもそれじゃ不十分だな…。麻美、これから最初の命令を出すよ。良く聞くんだ」

「ハイ」

「アンクルストラップのパンプスもチョーカーもガータも気に入った。それを活かしつつ、もっとエッチで俺に媚びた服をこれから買って、それを着てここに戻ってくるんだ。俺は麻美のその綺麗な胸の谷間にドキドキしたい。だから胸の谷間が見える服がいい。スカートももっと短くて光沢のあるテロテロとしたものを買って穿いてきなさい。そしてパンティは、もっと下品でいやらしいものを穿く。俺は俺のために、そういう格好をして、恥かしがりながら、性感を高めてしまうような女が好きだから、これから麻美をそういう女にしていくつもりだ。そういう女になってくれるか?」

僕は、麻美の目を強く見つめて、真顔で彼女に伝えた。

「ハイ。麻美は尚人様に喜んでいただける女になりたいです。」

「それから、メイクもそれじゃダメだ。きっとこれから着る服にそれじゃ負けてしまう。今はまだ秘書っぽい上品なメイクだけど、そういう麻美もキレイだと思う。でも、今日、これから俺に抱かれるために、俺だけのためにもっと俺に媚びたメイクに直すんだ」

「ハイ… 尚人様…」

すっかり彼女は目をトロンとさせて、まるで愛撫に感じているような顔で応える。彼女は確かにMだった。命令されることを悦んでいましたが、でも僕はそのあとこう付け加えたのです。

「ハイじゃだめだよ、麻美。これからは僕が何かを命令したら、必ず、それを麻美の心の中で繰り返して、自分の言葉に直して復唱するんだ。それができなきゃ、俺は満足しない。これから麻美はどうするんだ? ちゃんと言ってごらん」

僕はできるだけ、やさしく命令したつもりですし、今の彼女なら、それぐらいできると確信したからこそ、ダメ出しをした。でも彼女の応えは、それ以上の出来で、内心びっくりした。とてもSM未経験者とは思えなかった。よっぽどいままで、自分の中で自分のM性を高め、妄想を繰り返し、それに浸っていたことを感じさせるものでした。

「申しわけありません。尚人様。
今後、麻美は尚人様におつかえする肉奴隷として、尚人様の命令を必ず麻美の心の言葉として復唱させていただきます。こんな出来の悪い奴隷ですが、尚人様にいつまでも喜んでいただけるように、尚人様好みのいやらしい、尚人様に媚びた変態奴隷になります。

そんな麻美は、これから尚人様が欲情してくださるように、胸の谷間を見せつけるようないやらしい服と光沢のあるサテン地のマイクロミニのスカートに着替えてきます。ブラとパンティは下品で娼婦のように黒のレースで縁取りされた赤や紫のハデで安っぽいものを身につけます。

そしてメイクもそれに似合うようシャドーとマスカラで濃くして、口紅も濃い赤のものに直してきます。尚人様が私の顔を見ただけで、私を犯したくなるように成りたいんです。早く私を使って…、私を使ってください…、麻美は尚人様の道具に成りたい…尚人様、私を道具として… ああ…」


後日、聞いたところによると、麻美は、このとき、この言葉をいいながら、軽くオーガズムを感じていたという。それまで感じたことがなかったため、このときはそのことに気が付かなかったらしい。初めて実際に命令されて、自分をどんどん貶める言葉を自分で発してイってしまったということです。…喫茶店の中なのに!

僕は正直、感動しました。この時代に、まだほとんど誰にも荒らされていない処女地のような土地で、こんなに肥沃な場所が残っていたのか! といったところでしょうか。

もちろん感動なんてものじゃなかった。麻美どころか僕もこの場でイキたいぐらいの興奮でした。こんな僕好みの言葉を最初っから発することができて、しかも調教はまだされていないそんな女性と付き合える、あるいは言葉は悪いですが手に入れることができたことに興奮を覚えました。

僕は1時間後に戻るようにと服代として2万円を渡しましたが、

「私、うれしいんです。今日は自分で買わせてください。尚人様のために自分で買いたいんです。」

と言って、彼女は受け取りませんでした。いい娘じゃないかぁ! おかげで時間稼ぎのできた僕も喫茶店を出て、アダルトショップに急いでいき、道具を揃えることができました。あとラブホテルも考えましたが、この日は金曜日で、下手すると深夜12時にならないと、宿泊できないということも考えられたので(この辺は経験のなせる業です(自慢))、赤坂のホテルの予約を取り、SMだけのためじゃなく、いろんな意味で快適に週末を過ごせるように準備しました。


■喫茶店内の羞恥プレイ

1時間ちょっと過ぎたぐらいに彼女は戻ってきました。すごい恥かしそうにスカートを押さえてます。そのしぐさのなんと初々しくてかわいいこと! そのくせ格好は超セクシーというか、もうどっちかっていうとアメリカの街娼みたい! メイクはさすがに職業柄キチッとできるようにトレーニングされているのでしょう、確かにハデで濃いものでしたが、下品というよりは、すごくキレイでセクシーでした。もちろん、僕に不満はありません。

「ごめんなさい。恥かしくて、歩けない…」

とこれまた期待通りの初々しいリアクションです。

「恥かしいだけ?」

と尋ねると

「なんか、自分じゃないみたいで、頭の中がモヤモヤして、ヘンなの…。尚人様…、麻美は尚人様好みのエッチな女に見えますか?」

とかわいいことを言ってくれる。

「うん。ものすごく気に入った! ドキドキするよ」

もうちょっとSっぽく毅然とした態度で違う言葉を返したいのは山々なのですが、もうあんまり可愛くて、いじらしくて、つい本音がこぼれてしまう。彼女は対面に腰掛け、僕は自分の大好きな胸の谷間を凝視し、

「もっと強調しなさい」

と命令すると、恥かしがりながらも、彼女は腕を前で組み胸の谷間を強調する。

「復唱は?」というと

「……尚人様……、麻美の大きくて…いやらしい胸をどうか、…目で犯してください…。」

と応えました。SMにおいて言葉は非常に重要だと常々思っていましたが、この日ほど実感した日はありませんでした。よく見ると、服の上から、乳首が勃起しているのがわかります。

「あれ? ブラジャーしてないの?」

と聞くと

「してます。でもいいのがなくて…、カップの付いてないのにしました。なので実用性はまったくないです。ただ尚人様好みのいやらしい女になりたくて、がんばったんです。よろこんで頂けませんか? すごくはずかしいんです」

いわゆる1/4カップブラとかいうやつですね。胸の下にワイヤーが通っているだけのブラ。Cカップぐらいまでの乳房ならそれでも、ちょっとはバストアップの役目も果たすが、麻美のようにFカップもある胸にはまったく意味のないブラ。

「麻美はいい娘だな…。後でゆっくりそんな恥かしい下着を着けている麻美を見せてもらうよ」

とほめて上げました。すると

「ハイ。恥かしい下着の麻美をいっぱい見ていただきたいです。でもパンティとおそろいのがあったんです。黒のレースに赤紫のサテン地なんです。でも、こんな下着つけるなんて思いもしなかったんですよ。私、これからどうなっちゃうのか、ちょっと怖いんです。どんどんいやらしい下着、喜んで着る女になりそうで…。いまだってすごい恥かしいのに、もうパンティは…」

「どうしたの? パンティがどうなっているのか、ちゃんと告白しなさい」

「ハイ。麻美のいやらしい告白をどうか聞いてください。もう麻美のパンティは、愛液でドロドロなんです。まだ穿いて30分も経っていないのに」

「愛液? そんなもんじゃないよ。これからは奴隷汁っていいなさい」

「ああ~ そんな…。すみません。麻美のは愛液なんて、上品なものじゃありません。奴隷汁です。麻美はもうアソコが尚人様を求めて欲情して奴隷汁が溢れて止まらないんです。ああ~恥かしい! こんなに人のいるところで、いやらしいこと喋ってる…。私、どんどんいやらしい奴隷になっていく…どうしよう。尚人様、本当にこんないやらしい女でいいんですかぁ? どんなに淫乱で変態奴隷になっても可愛がってくれますか?」

麻美は愛液を奴隷汁と貶められたことにすごく反応しました。その語感に麻美のM性を強く刺激するものがあったようでした。それを感じた僕は麻美にたたみかけます。

「程度によるかなぁ~(笑)。どのぐらい奴隷汁でてるの? ちょっと指に奴隷汁つけて僕に見せてよ」

「えっ、ここでですか…?」

「大丈夫、誰にも見えないよ。脚を広げて指入れて、奴隷汁をたっぷりまぶして、そのヌラヌラした指を僕に見せてよ、匂いも嗅ぎたいな」

麻美:「…できません」
尚人:「………」
麻美:「…後で、ホテルでしますから」
尚人:「………」
麻美:「………」
尚人:「俺、帰るね」
立ち上がり出て行こうとする。
麻美:「待って!」
尚人:「待って?」
麻美:「…待ってください。…します。」
尚人:「………」

そして、麻美は真っ赤になりながら、重い口を開きました。

「尚人様…。これから麻美が今どれだけいやらしくアソコを奴隷汁で濡らしているか、麻美の指に奴隷汁をつけて…、 麻美の指に奴隷汁をいっぱいつけて、その指を…ああ…いやらしい奴隷汁に濡れた指を尚人様に見ていただきたいのです。ものすごくいやらしい匂いがすると思うんです。それの指の匂いも嗅いで…ぃゃ… ダメ恥かしい…。 匂いも嗅いでください…。でもお願いです。そんな、麻美を嫌いにならないで! 捨てないで!」

最後は半泣きになりながら、懇願です。

「だからさぁ… とりあえず どのぐらいいやらしい奴隷汁が溢れいてるか、それを確認しないと嫌いになっちゃうかどうか…わからないって(笑)。それに、その奴隷汁がものすごくクサイかもしれないじゃん。だったらあきれちゃうかもよ。でも、それをしないよりは、したほうが、麻美のことかわいいって思うよ」

「…ハイ。わかりました。これから、麻美のいやらしくてクサイ奴隷汁、指につけます。尚人様、どうかご覧になってください」

麻美はテーブルで隠しながら、自分の股間に指を入れ、「あっ…」と小さく呻き声をあげながら、僕の命令を実行しています。

「ついでに、ちょっとクリトリス触ってごらん」

「いやっ… そんな、でも、触りたい… オナニーしたい。でもできない…」

これ以上は、僕も深追いはしません。喫茶店の中だし、初日ですからね。でも、いずれ、本当にそういうことをしてやろう、とこのとき思いました。

「尚人様… クリも触りました。すごく充血してるみたいで敏感になってます。早く尚人様に弄られたいって、うずうずしてます。麻美、すごくいやらしい変態になっちゃいました。でも頑張りました。どうぞ、麻美の指を、麻美の奴隷汁で濡れたいやらしい指をご覧になって、その匂いも嗅いでください。麻美がどれだけ、尚人様を欲して、感じているか、どうか、この指でわかってください…。麻美を愛して欲しいんです。」

もういじらしくて、その場で抱きしめたくなりました。Sの仮面を脱ぎ捨てて、「麻美、愛してる!」って言いたい気分です。でもここは堪えなければなりません。

「だってもともと麻美はそういう淫乱で変態なんだよ。しょうがないじゃん」

「そんな、嘘です。私、さっきまでそんないやらしい女じゃなかったのに…。どうして? どうして私…。尚人様と逢ってから、私もう昔の私じゃなくなっちゃった。尚人様に変えられちゃったの?」

「命令してくれて、麻美のこと貶めてくれる男がいたら、誰にでもそうなっちゃったんじゃない?」

とちょっと意地悪なことをいってやると、彼女は、それまで浸っていた雰囲気から、急に態度が変わって

「信じてください。それは違うんです。尚人様だからなんです。確かに私は、以前、罵倒されて乱暴されそうになったときに、Mに目覚めました。でも、もう二度と、絶対、他の人に、そうされても、そんな気分になりません! 絶対です。信じてください。私、解ったんです。尚人様はすごく愛があるんです。私、だから、すごく…、今… 恥かしくて死にそうだけど、幸せで…、もう尚人様しか愛せないってわかっちゃったんです。だから…尚人様に捨てられたら…」

と急に涙ぐんでしまった。まずったかなぁ~・・・・とちょっと思いました。このへんが難しいところなんだよな。SもSなりに。


■恋人モード、そして…

「わかったよ。ありがとね。すごくそういってくれてうれしいよ。俺も麻美のこと愛してる」

と僕も彼女を宥(なだ)めました。別に適当に慰めるためだけに言った訳ではありません。本心でした。僕はすっかり麻美に惚れてました。「キミ、Mだろ?」と聞いてからまだ3時間ぐらいしか経っていませんでしたが、僕は確かに彼女を愛しているという実感がありました。容姿は言うまでもありませんが、Mだから、というわけでもなく、彼女の女としての魅力、あと自分との共感性の高さとでもいうのでしょうか、ふたりは確かにお互いがお互いを求めていて、ピッタリと重なり生きていけそうな確信があったのです。僕はそのことを確認できたので、いったんこの羞恥プレイ?を切り上げ、ホテルに向かうことにしました。

ふたりは店をでると、すぐにどちらからというのでもなく、抱き合いキスをしました。普通の恋人同士のような甘いキスです。そして彼女は僕の左腕に右手を伸ばし腕を組み歩き出しました。青山から赤坂まで、季節は6月、気持ちがいいので歩いていこうと思いました。

「俺さぁ…、腕を組んで歩くの好きなんだ…。それもできれば両手とも回して腕組んでピッタリくっついてくれるとすごくうれしい…。なんかすごく甘い気持ちになれて幸せを感じるんだ。でも実際それやると女の子は歩きづらいだろ? だからなかなか頼めないんだ…」

とSというには、あまりにも甘ったれたことを口にしました。すると彼女は左手も回して両腕を、僕の左腕に巻きつけて

「幸せ?」

と問い返してきました。

「うん」

と応えると

「あ、ごめんなさい。麻美はこれから歩くときはいつでも尚人様の…」

と復唱しだした。なので

「いいよ。べつに命令じゃない。ほんとにそれだけで僕は幸せを感じるんだ」

とそれをやめさせると

「うん…。うれしい。私もこうしているとなんか幸せ… 尚人様の幸せを私が独占している気分で、もっと幸せな気分になる」

といってきつく抱きしめてきました。
そこで僕は

「やっぱ…、そうだよなぁ…、それしかないよな…、結婚しよう…」

彼女も見ずに空を見上げて「カレーじゃなくてラーメンにしよう」みたいな思い付きの調子で唐突にいいました。一瞬、僕を抱きしめていた手が強張ったのを感じましたが彼女はすぐにいいました。

「ハイ。もちろんです。麻美は尚人様以外には考えられません。麻美は時に尚人様の求める甘ったるくてかわいい妻として、時には超セクシーな美女妻として、でもずっとホントは奴隷妻として…、いつでもどんなときでもずっと尚人様に御使えします。御使えさせてください。」

とすごく幸せそうなトーンで宣言した。
でも、ぼくは相変わらず

「うん… やっぱり、そうだよな… そうなるよな…」

と呟いた。別に照れたわけでも、緊張を見破られないようにしたわけでもなく、なんていうのか、どう考えても、結婚が必然だよな、俺たちは出会っちゃって確認しちゃったんだから…みたいなそんな気分でした。そんな僕を見て彼女は不安になったのか、

「今の答えじゃ、満足していただけませんでしたか? 」

と、もうなんともいえず、いじらしいことを言ってくる。

「そんなことない。ちょっとあまりに自然にことが進んでいくんで、これはいったい何なんだろうって考えちゃったんだ。すごくうれしいよ。 甘ったるくてかわいい妻で、超セクシーな美女妻で、奴隷妻。もうダメ人間になりそうなくらい溺れそうだよ。でもそうならないで、しっかり麻美の主(あるじ)に成れる様に俺もがんばるよ。ありがとう。すごくうれしい。」

と伝えて、思いっきり彼女を抱きしめ、キスをした。さっきよりはかなり濃厚で熱いキス。そして、だんだんまた盛り上がってきて、スイッチが入ってしまった。彼女の息も荒くなっていくのが解る。それでも僕はやめず、胸を揉みしだき、唇から耳へ、そして首へとキスを続ける。そして手を彼女のスカートの中に入れた。そこはもう本当に洪水のようにビショビショで、彼女のこの3時間の興奮と欲求がストレートに感じられる。

「ああ~ 尚人様。許してください。もう麻美はガマンできません。そんな風にされたら…私ここで犯されたくなっちゃいます。」

と彼女は甘い懇願をしてくる。人通りの少ない道を選んで、いっそどっかで犯っちまいたいって気分になったが、さすがに東京、青山そうはできない。青山から赤坂までゆっくり歩くつもりだったが、僕もガマンできなくなって思わずタクシーに飛び乗りました。

また、かなり長くなってしまいました。 次回、続きは結婚式までいくかな?

>>>>この話の続き「2.麻美篇 (2) ふたりのホテル 前編」を読む。



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| URL | 2016/03/19/Sat 13:10 [編集]
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